【最高の最終回だった…】まちカドまぞく２丁目＃6【小倉のマスクはペスト医師だったのか】

『以前、シャミ子に夢の中で助けられた事がある…気がする。だから、効率が悪くても根拠が希薄でもあの子をこの状況で放っておきたくない』

夢から、闇から、時間から戻れなくなった者を取り戻しに行く。たとえそれが片道切符であったとしても。

『ヘタしたら心をバラバラに引き裂かれるよ。そこまでする義理はあるの？』

『九条先輩は、前に美柑を助けてくれたんだ。オレにはそれだけで十分、命を張る理由になる！』

「To LOVEるダークネス2nd／第8話・Danger～危・剣～」より。

『戻って来れなくても構わない…しんのすけのいない世界に未練なんかない！』

「クレヨンしんちゃん／嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦」より。

魔族を救うために魔法少女が差し出した対価とは…。

「まちカドまぞく２丁目／第６話・夕日の誓い！まぞくたちの進む道」（2022年5月12日深夜TBS放送／野上良之演出）

10年前、千代田桜のコアと会った日の記憶を確かめるために夢を通じて自身の記憶にダイブしたシャミ子。

ナビゲーターであるご先祖リリスとの通信が途絶して戻る道を失ったシャミ子の前に現れたのは魔法少女・千代田桜。

目的地にたどり着くにはイメージが大切。桜のアドバイスは…

『後は…バーっと行ってガーンと見つける。スッと来たらバーと行ってガーンだよ』

桜さん、あなた、ミスター・ジャイアンツだったんですか？

アドバイスの甲斐あって（？）、10年前の自身の病室前にジャンプする事ができたシャミ子と桜。

ベッドには眠っているシャミ子。その上に猫の形をした桜のコア。

『妹の分まで呪いを背負った優しい子。この町には当面、災いは来ないだろう。だから、私のコアを君に託す。君の命を私のコアで支えよう。どうか健やかに…』

シャミ子の胸に消えていく桜のコア。

最初から桜はシャミ子と共にありました。

シャミ子の命を支えているが故に取り出す事のできない桜のコア。それはまるで、

『私の体は私だけのものではない。私が帰ったらひとりの地球人が死んでしまうのだ』

な関係にも似て。

『桃に桜さんを返せないと桃が笑顔になれない』

『大丈夫。桃ちゃんは、もう私より、町より、自分より大切なものが出来たみたいだから。笑顔だってすぐ見られるよ』

いつかコアは取り出すことができる。シャミ子が超強い魔族になって呪いを克服すれば、桜がシャミ子を支える必要がなくなるから。

難しい課題とちょっとした願い事をシャミ子に託して形を失い消えていく桜。

再び独り。夢の出口を求めてさまようシャミ子の前に現れたのは…。

黒い衣装に身を包んだ闇堕ち魔法少女、ダークネスピーチ。

何と桃はシャミ子救出のため（ご先祖リリスのナビゲートを受けるため）、一時的に闇堕ちしてシャミ子の眷属になったのでした。

無事、シャミ子は確保した。いざ、現実に帰還せん！

現実帰還した桃には、「闇堕ちした精神面が完全に闇に呑まれる前にみかんのクロスボウによる魔力的なショックで光側に引っぱり戻される大作戦」という難儀なクエストが。

ご先祖曰く、桃の精神的闇堕ちの準備はシャミ子によってとっくに整えられていた。

『つまり、桃はおぬしの事が（デュクシ！）』

『ご先祖！どうして自らの喉に手刀を!?』

照れ隠しに地獄突きとはマニアックだな桃（そして効果音は「デュクシ！」）。

何とか無事光の側に帰って来た桃に桜とのやりとりを報告するシャミ子。

結局、桜を桃に返すことはできなかった。でも…

『姉がここ（シャミ子の胸）にいることが分かった。今はそれでいい』

姉の居場所が分かれば、自分がこの町に固執する意味もなくってしまう、とも。

『だから、これからはシャミ子が笑顔になれるだけの、ごくごく小さなまちカドだけを、全力で守れたら…それが私の新しい目標になる気がするんだ』

そこにはシャミ子が初めて見る桃の満面の笑顔が…。