『士道さん、仰いましたわね。わたくしの全てを知る覚悟があると。なら…受け止めてくださいまし。ザフキエル ユッド』
ザフキエル ユッド。それは撃った相手の記憶を知る事が出来る一〇の弾。二人並べて撃ち抜く事で人の記憶を別の人に伝えることも可能。
狂三と共に彼女の記憶を遡行した士道が見たものは。
「デート・ア・ライブⅣ/第十一話・過日の罪業」(2022年6月17日深夜TOKYO MX放送/小野田雄亮演出)
2月14日バレンタイン当日。放課後は約束通り狂三とデート。
行先は既に決めてある。
あの七夕の日、狂三の分身体と巡った商店街デートコースに。
それは狂三本人も望んだこと。
『あの日からずっと思っておりましたの。士道さんとここを訪れたわたくしは、一体何を感じたのだろうと』
『いいんだな?本当にあの時のコースで。分身体とは言え、俺は一度時崎狂三を落とした男だぜ』
一度落としたというのは、2期十一話「狂三スターフェスティバル」(『デート・ア・ライブ アンコール』第3巻Blu-ray付限定版に収録)の事。
まずはランジェリーショップで試着(サービスカット!)。
一通りのデートとチョコの交換を済ませた二人は…
『教えてくれないか。お前が始原の精霊を倒そうとしている訳を』
『士道さん、あなたに知る覚悟がございまして。わたくしの全てを』
いざなわれた狂三の記憶。士道が見たのは精霊・時崎狂三誕生の瞬間。
次元断層のような異世界に迷い込んだ狂三。襲って来た謎のモンスターから助けてくれたのは崇宮 澪(たかみや みお)と名乗る謎の少女。
澪は今のモンスターは精霊、世界に害をなす怪物、私の敵だと語る。
『私はずっと一緒に戦ってくれる仲間を探していた』
澪の差し出したセフィラと呼ばれるクリスタルの結晶体の様なものを手にした狂三は霊装を纏い力を手に。
『時崎狂三、私と一緒に精霊を倒し、この世界を救ってくれ』
いやそれどう聞いても「ぼくと契約して魔法少女になってよ」と同義では。
澪に言われるまま、世界の敵・精霊を倒し続ける狂三。しかし、それは精霊などではなく人…。
セフィラを得る(澪の力を分け与えられる)ことで人間は精霊になる。
しかし、多くの場合、セフィラは人に適合せず、暴走してモンスター化してしまう。
これをぶち転がしてセフィラを回収し、別の人間に与え、再びモンスター化した人をぶち転がして…この工程(精製)を繰り返す事で徐々にセフィラは人間に適合し、やがては適正ある者であれば自我を保ったまま、精霊化させることができる(狂三は適性が高かったから精製度合いが低いセフィラでも精霊化できた)。
なるほど、これで第3話で二亜が言っていた
『精霊って基本的には皆、元は人間だったはずでしょ』
第8話で反転した十香が言っていた
『始原の精霊がセフィラを作り上げた時、その属性は貴様の言う反転状態であったという事だ。そして人間に適合するよう今の形に作り変えた』
の意味が分かりました。
ある日、いつものように狂三がぶち転がした「精霊」の正体は無二の親友・紗和さんでした。
精霊の真実と澪の真意を悟った狂三はショックで反転…しそうになりましたが、ザフキエル ダレット(撃った相手の時間を巻き戻す四の弾)を自らに撃ち込んでこれを阻止。
澪の目的は不明。ただ誓った事がひとつ。
『わたくしは必ず始原の精霊を殺しますわ。どんなことをしてでも!』
※注釈)今回のエピはちょっとだけ予習と復習が必要です。
観る順番は
❶狂三スターフェスティバル
❷第十一話・過日の罪業(今回放送話)
❸デート・ア・バレット
★参考テキストはこちら。
おまけ
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★本日6月19日は温水洋一(1964~)の誕生日(おめでとうございます!)
松尾スズキとの蜜月時代には頻繁に下北沢詣でをさせて頂きました。
本日はVシネ25周年記念のこちらを。