MOVIEWEBという米国のサイトが「大怪獣映画ベストランキング(The Best Giant Monster Movies, Ranked)」なるものを発表しました。
ベスト5は(と言うか5本しか選んでいない)上から、「ゴジラ」(1954)、「キングコング」(1933)、「ジュラシック・パーク」(1993)、「クローバーフィールド」(2008)、「ミスト」(2007)。
はい、そうですか、そうですね、としかコメントの出しようがないランキングです。
もうちっとサイトとしての「色」(こんなものはどこまで行っても結局は選者の好みでしかないのだから)を出してもいいような気がいたしますが、折角(?)なので、いっちょ噛みしてメジャー路線からちょいと外れた「怪獣映画」を並べてみようかと。
条件は「目視できる生き物であること」「巨大であること」のふたつ。では。
第1幕:まずは既存生物の巨大化から始めよう。
アリ、クモ、サソリ、トカゲ、カマキリ…小さいものをデカくするのは恐竜以外のモンスター(つまり怪獣)創生の第1歩。
- 「放射能X【THEM】」(1954年)
- 「極地からの怪物 大カマキリの脅威」(1957年)
第2幕:怪獣は壊してなんぼ。ミニチュアワークの底力。
最初はデカいだけで怖かった。しかし古人曰く「デカいものには暴れさせろ」。家を踏みつけビルを薙ぎ倒し、破壊の限りを尽くすのが怪獣の本分。
破壊のリアリティを支えるのがミニチュアワーク。ベストミニチュア2トップ。
- 「怪獣ゴルゴ」(1959年)
- 「北京原人の逆襲」(1977年)
ゴジラ以外でも東宝は頑張りました。「モスラ」「ラドン」は(興行的にも)成功しました。しかし、その陰には陽の当たらない地味ぃな(しかし捨てるには忍びない)作品も。
- 「大怪獣バラン」(1958年)
- 「宇宙大怪獣ドゴラ」(1964年)
- 「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」(1970年)
第4幕:志を斜めに引き継いだ後継者たち。
では次世代の怪獣映画がどうなっていったのかと言うと…。
- 「大怪獣東京に現わる」(1998年)
- 「大怪獣モノ」(2016年)
正にダダイズム(笑)。既存概念を無邪気に解体・再構築。そして1周回って「シン・ゴジラ」。
さて、次に来るのは何でしょう(わくわく)。
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★本日6月24日はナンシー・アレン(1950~)の誕生日(おめでとうございます!)
一時期、間違いなくデ・パルマ映画のミューズでしたが、今回はこちらを。