デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【♪誰かさんと誰かさんが】連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ #4【スコットランド民謡に関する浅~い考察】

『私達は、連盟空軍航空魔法音楽隊、ルミナスウィッチーズです!!』

前回の『ああ、私も歌うウィッチだ』に続く名乗り(しかも全員)。

ようやく足場が固まりました。

「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ/第4話・歌を歌おう」(2022年7月24日深夜TOKYO MX放送/春藤佳奈演出)

村の子供達と歌い踊った事でテンション爆上がりになった音楽隊メンバー。

みんなで歌って踊れる曲を自分たちで作ろう!

が、一夜明けたら憑き物が落ちたように熱気も意欲も彼岸の彼方。

『ほ、本当にやるんですか?』『人前には出たくないんですけど…』『裏方なら…』『…(熟睡)』

仕方なく強権発動して役割分担。

  1. 作詞/作曲…ミラーシャ&いのり
  2. ダンス振り付け/アクロバット…マリア&マナ
  3. 衣装デザイン/製作…シルヴィ&ジョー

飛行経験ゼロのジニーはストライカー装着訓練が優先なので当面お味噌…なのですが、さりげないサジェスチョンを与えてメンバーを後押し。


役割をこなすことでチームが出来上がっていく過程が(余計な揉め事が無いのも含めて)≪いい感じ≫。

深堀りしようと思えば出来るこの準備工程を景気よく端折って本番に雪崩れ込んでしまったのはちと惜しい気もいたしますが、やはり本番ステージが観たいので。

で、本番当日。

OPはアイラ&エリー。いつもとは違う緊張感。

『変だよねえ。もっと大勢の前で、もっと大きなステージで歌ってきたのに…』


終了と同時に駆け込んでくるジニーたち。1曲目は故郷の空

スコットランド民謡のメロディに大和田建樹の詩を乗せたもので1888年発表。

出だしは「♪夕空晴れて秋風吹き」ですが、わたしら世代には「♪誰かさんと誰かさんが麦畑。チュッチュッチュしている、いいじゃないか」として刷り込まれています。

このザ・ドリフターズVer.が発表された時は大和田建樹Ver.を冒涜するものだと激しく非難されたそうですが、これの元歌(原曲にロバート・バーンズの詩を乗せたもの。1790年代発表)「Comin' Thro' the Rye」の内容は「若い男女がライ麦畑でキスしている」という一種の猥歌でドリフVer.に近いものなんだそうです。

なので、大和田建樹氏の詩は完全オリジナル。EDクレジットにあった「訳詞:大和田建樹」は正確には間違い。

そんな蘊蓄はさておき、兎に角かわいいです。


民族衣装からオリジナルコスチュームに着替えて2曲目。

ここからフルCGになるのですが、何と言うか凄く微妙。キャラデザ完全に変わっちゃってますし、ここだけ絵が浮きまくり。

アニメで初めてCGを導入した「ゴルゴ13」の浮きっぷりを思い出してしまいましたが、でもまあやっぱり「可愛いは正義」ということで。


後半はストライカーユニット装着して空へ。

どう考えてもプロペラ音に生歌かき消されていると思いますが、そこはジニーの魔導針の力でちゃんと聞こえていると脳内補正。


最初はグダグダだった部隊名紹介も着地後は息ぴったり。

軍内部のスポンサーも獲得してワールドツアーが実現。

是非、各国のウィッチーズにも聴かせてあげてください。

おまけ

今週のEDカプはアイラとエリー。アイラは先週のミラーシャカプから続投。モテモテです。



 

ランキング投票です。微妙なCGでも可愛いから許す、という方はワンポチを。

 

 

★本日7月26日は中島らも(1952~2004)の命日(黙祷!)

らもさんの原作の映画化・ドラマ化は当たり外れが激しく…。

本日は当たったり外したりかすったりな3本を。

 

★そして本日は運命のいたずら、スタンリー・キューブリック監督とピーター・ハイアムズ監督の誕生日、名付けて「HAL9000の日」でもありました。

 

 

追悼:島田陽子

 

島田陽子さんがお亡くなりになりました。

7月25日、大腸癌で闘病生活中。69歳。

TVでは「仮面ライダー」「われら青春!」、映画では「砂の器」「犬神家の一族」「白昼の死角」などマドンナから汚れ役まで多彩にこなしておられました(一番の汚れ役は「リング・リング・リング 涙のチャンピオンベルト」でしょうか)。

《国際派女優》なんて肩書もこの人が最初だったような…。

ご冥福をお祈りいたします。