デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【fromバタリアン】タールマン 1/6スケール アクションフィギュア【脳ミソくれ~!】

ケンタッキー州にあるユニーダ医療会社の一室。

『ひとつ聞かせてくれ若造。「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」って映画を観たか?』

『あーはいはい。死体が人を喰い始める奴すね。勿論観ましたが、それが?』

『あれって実話なの知ってるか?』


1969年、ピッツバーグの退役軍人病院で化学物質の流出事故があり、その化学物質-425トライオキシン-が遺体安置所に漏れて全ての死体が生きているように動き出した…。

陸軍は汚染された土と死体を運び出して知らんぷりを決め込む事に。

この事件を映画化しようとしたら、陸軍による脅迫的緘口令が敷かれたので、仕方なく話をアレンジした。それが「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」。

『あんたは何でそのことを知ってるんだ?』

『陸軍の失態だよ。運輸省が命令を間違えて、開発元のダロウ・ケミカル・カンパニーに送ったつもりが、ここに送っちまったんたよ。死体を』

言われた通り、地下倉庫には謎の樽に収められたミイラのような死体が…。


その死体が偶発的事故で425トライオキシンを浴びて景気よく蘇生。こいつを立体化したのが、

「タールマン 1/6スケール アクションフィギュア」(トリックオアトリートスタジオ謹製)

元ネタ作品は勿論、

バタリアン(1985年/ダン・オバノン監督)


「The Return of the Living Deadという原題が示す通り、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の正式続編にも拘らず、東宝東和のお家芸でスチャラカな邦題になり、更にゾンビたちも「オバンバ」のような個性的な名前に。

その中にあって唯一、オリジナル通りの名前を使わせてもらえたのがタールマン(Tarman)。

そのタールマンが全高約30cmというスケールでアクションフィギア化。

ヘッドパーツ2種に加え、脳みそパーツまで付属。聞くところによれば、同スケールで「あの樽」までリリース予定があるらしい。

どんなギミックが搭載されるのか楽しみです。

バタリアン/ タールマン 1/6スケール アクションフィギュア」は税込25,850円で2022年12月発売予定。

★作品レビューはこちら。

 

 

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★本日8月3日は「神野寺虎脱走事件」の日。

1979年のこの日、千葉県君津市神野寺の境内に併設された動物園の2頭のトラが逃走しました(27日間の捜索の末2頭とも射殺)。

映画に出てくる虎は、「景気よく人を喰い殺す」か「何か神秘的なものの象徴として降臨する」かどちらかだと思いますが、本日は脱走系2作品を。