デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【あの人なら】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇 ♯1-5【見捨てない】

『あの人なら…見捨てない!あの人は、私を見捨てなかった! だから…だから!リリはあなた達を見捨てない! 絶対に諦めない! リリは、あの人のサポーターなんですから!』

ダンまち」は願望と試練と克服と成長の物語。これまではベル・クラネルがこの役割を一身に担って来ました(それ故に観ているのが辛い時もありました)が4期は違います。

チームで試練に挑み、みんなで強くなろう!が大きなテーマ。

強くなるとは役割を自覚してその責務を全うする事。

いちサポーターから冷静に状況を見極める指揮官へ。

冒頭はリリなりの指揮官としての名乗り。名乗りは覚悟。そして名乗りこそドラマ。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIV 新章 迷宮篇/第1~5話」(2022年7-8月金曜深夜TOKYO MX放送/橘秀樹監督)

ギルドから「ダンジョン深層部への遠征(到達階層を更新して指定されたアイテムを持ち帰る)」という強制任務を受けたヘスティア・ファミリア。

ダンジョン深層部は何が待っているか分からない予測不能のデンジャーゾーン。

ベルはここに(非戦闘員の)春姫を含む全員で挑む事を決意。タケミカヅチ・ファミリアから桜花と千草、旧アポロン・ファミリアからダフネとカサンドラ、そして押しかけ参加のアイシャ(旧イシュタル・ファミリア)を加えた派閥連合でダンジョンへ。

かつての強敵が背中預けるバディになるのはお約束ですが燃えます。

待っていたのは智慧と力を身に着けた狡猾なモンスター、モス・ヒュージ。

魔石を喰らって戦闘特化の進化を繰り返し、罠を仕掛けて冒険者を襲い、防具を奪い、身動きとれなくして囮にまで…。やりたい放題し放題。

全身吹き矢のような砲身から打ち出された種子を喰らえば即座に発芽。被弾した千草の傷口から蔦が…。


このモス・ヒュージとの戦いで滝壺から下階層に流され、本隊と分断されてしまったベル。

最大戦力と司令塔を欠いたパーティで行動選択を余儀なくされるリリ。

『レベル1のサポーターなんて下層では真っ先に死ぬよ』

出立前、ダフネに宣告されたリリ。

戦闘では一切動かず、後方から全てを見極めパーティに指示を出す指揮官になる事を勧められ、ダフネの元で指揮官育成最短コース受講したリリですが…。

一方のベル。なんとか滝壺から這い上がったものの飛行モンスター、イグラスの襲来を。

『出会ったら荷物を放り出してでも逃げろ、と言われるほど速さが段違いで…』

ギルドのエイナに教えられていたモンスターが群れで。まるで機銃掃射。

洞窟に逃げ込む余裕はない。水中には別のモンスターがいる。このままでは…。

脳裏をよぎるアイズ・ヴァレンシュタインの面影。


『あの人なら…きっとこうする』

正面から迎撃。圧倒的な速さでイグラスを殲滅していくベル。

最後の一匹を討ち取ったベルの前に現れたのは髪ブラ(後、貝ブラ)マーメイドのマリィ(人語を解するゼノスのひとり。現地妻候補とも言う)。

回復系レアアイテム「マーメイドの生き血」を舐めて吸って負傷箇所全回復(特殊プレイだ)。


『舐めて~吸って~早く~もっと~!』

ベルが人魚と体液交換している時、先行してダンジョンに入りモス・ヒュージの奸計に嵌って負傷した他パーティの生き残りを回収したリリら本隊はモンスターパーティに囲まれて絶賛絶体絶命。仕掛けているのは勿論、モス・ヒュージ。

出立前、アイシャが春姫に手渡した禁断の魔導書「グリモア」。

『レベルブーストだけじゃお前はいずれ足手まといになる。どんな魔法でもいい。回復でも攻撃でも。これを読んで芸を増やすんだ。それが仲間の命を救うかもしれない』

グリモア」を読んで会得したウチデノコヅチ強化版「5人同時レベルブースト」


ここ一番で使う予定の最後の手段。津波の如く襲い来るモンスターを一気に殲滅する事はできましたが…。

モス・ヒュージの真の狙いは、冒険者にモンスターを倒させて、その死体から魔石を集めて喰らう事(狡猾過ぎる!)。

魔石一気喰いで「何段階変身だよ!?」な変異を遂げたモス・ヒュージ。攻撃の要、アイシャも負傷して全滅オープンリーチ。


ここで負傷した他パーティメンバーが囮の楯となるため死の行進を。

『我等を囮にして隙を見て逃げろ!』

『誰かがあのモンスターのことを地上に報せにゃならん!一人でも多く生き延びるんじゃ!』

彼らを犠牲にしてパーティの生存を優先させるのか。判断を迫られるリリ。

『何が起きるかわからないし指揮官なら最悪の状況も想定しなきゃならない』

『最悪の状況?』

『うん…ダンジョンは残酷だからね。非情にならなきゃいけない時もある。でも君なら冷静に判断できると思う』

ダフネの言っていた事の意味を噛み締めるリリ。

(その通りだ…逃げればいい…。汚いことならさんざんやってきた…今更迷うことなんてない…ベル様もきっとわかってくれる…)

しかし…。

『あの人なら…見捨てない!』


リリ覚醒。

『リリ様…来ます。来られます…あの人が!』

トロ顔の春姫が予告。モス・ヒュージ討伐を約し、マリィの案内で上層階へ上がって来たベルが合流。

急激なランクアップによる器と心のズレがダンジョンでの戦いの中でようやく整合、心技一体となったベルは速さも力もモス・ヒュージを圧倒。

ヘスティアナイフにファイアボルトを宿し、魔力を拡散させる事なく溜めたまま撃ち放つ。

『アルゴ・ウェスタ


新必殺技の誕生はいつ見ても良いものです。

これで前半戦が終了(流石に5話まとめると字数が多くなっちゃいますね。長文陳謝)。さて、後半戦はどんな展開になるのでしょう。

 

 

ランキング投票です。私も見捨てない!と言う方はワンポチを。

 

 

★本日8月21日はヴォイス・オブ・ロック、グレン・ヒューズ(1951~)の誕生日(おめでとうございます!)

ギランもデビカヴァも寄る年波ですっかり声が出なくなりましたが、この人だけはひとり気を吐いています。

今回は伝説の(?)「ラスト・コンサート・イン・ジャパン」を。

 

★本日のTV放送【18:55~BSテレ東/シネマクラッシュ】

3/29 BSプレミアム、昨年7/05 BSプレミアム、一昨年5/15 テレビ東京。ヘヴィロテすねえ。