『もし奴らが地底に帰らなかったら…人類が地底に移住!?』
『待て。どっちの映画の話だ? 「12モンキーズ」か「チャド」か?』
『「チャド」だ』
『最高だな』
お前らもな。
「セミマゲドン」(2018年/デヴィッド・ウィリス監督)
原題は「CICADA」でまんま「セミ」。この邦題つけた時点で勝ったも同然。
汎用性青天井。カタカナ2文字で表せる生き物すべてに応用が利きます。
「アリマゲドン」「クモマゲドン」「ハチマゲドン」「タコマゲドン」「イカマゲドン」「ハトマゲドン」(しつこい?)
タイトルクレジットが「死霊のしたたり」っぽいのも好印象。
上「セミマゲドン」 下「死霊のしたたり」
事の発端は2001年。芝生の根を強くするための謎薬を公園に撒いたら、セミが突然変異。
うっかり謎薬を吸い込んでしまったおっちゃんは頭がスキャナーズ。セミに首筋刺されたおっちゃんも何故か頭がスキャナーズ(意味なんか考えたら負け)。
そして17年(何と稀有壮大なスケール!)。
謎薬浴びてまぐわった蝉の子供が地中で育っていざ地上へ。
2001年時点でボールを怖がっていた臆病者の少年ジョニーは、立派な大リーガーに成長し、増長し、持ち崩して、17年後にはどこに出しても恥ずかしい飲んだくれで無職のヒモに(彼女は場末のダンサー、乗ってる車は韓国車)。
巨大化したセミの幼虫は地上で次々脱皮して成虫に。人間の首筋に口吻突き刺して髄液をチュウチュウ。
セミに吸われた人間は「首をやられた!(Ow! My neck.もしくはFuck My neck.)」と叫ぶのがお約束。
ただ吸うだけではありません。巨大セミは力持ち。首から胴から腕から脚からぶっちぶっちと引き千切って八仙飯店の仕込みは万全。
中には超音波のようなもので頭部を破裂させる奴まで。
セミは一部ハリボテですが、基本激安CG。
襲われるシーンはブルーバックの一人芝居。
推定製作費$25,000(IMDb調べ)。天晴れです。
★ご参考
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★本日8月29日は「ベルばらの日」
1974年(昭和49年)の今日、宝塚歌劇で『ベルサイユのばら』が初演されました。
「ベルサイユのばら」と言えば、1979年の日仏合作映画「ベルサイユのばら(LADY OSCAR)」。
監督は「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ。オスカル役にカトリオーナ・マッコール。そして製作は山本又一朗!
カトリオーナ・マッコールと言えば
山本又一朗と言えば