デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【俺の胸…返せ!】チェンソーマン #3【まだひと揉みもしてねぇんだよー!】

『俺の胸…返せ!』

シチュエーション的には綾波を…返せ!」と一緒なのに、なんでしょう、この偏差値貧乏な志の低さは(←褒めています)。

チェンソーマン/第3話・ニャーコの行方」(2022年10月25日深夜テレビ東京放送/田中宏紀演出)

ナマコの悪魔を瞬殺したパワーでしたが、民間のデビルハンターの仕事に公安が介入(要するにシマ荒らし)した事で褒められるどころかマキマに(処分を仄めかされるレベルの)お説教を。

『こいつが殺せって言ったんじゃ』

『このクソ野郎がよー。ワシとか何じゃとかキャラ作りやがってよー』


小学生並みの言い訳と罵倒の応酬でバディとしての信頼感ゼロ。このままでは…。

『胸を揉みたいと思っている場合じゃないかもしれない』

いや問題そこか?

パワーが心を許せるのは猫だけ。しかし、飼い猫ニャーコは悪魔にさらわれてしまった(取り戻す前にマキマに捕らえられてしまった)。

『猫? くっだらねーな。俺ぁ胸揉めるっつー事なら何でもできるけどよ』

『ニャーコを悪魔から取り戻してくれたら、胸を揉ませてやると言ったらどうする?』

『(息を呑む)…悪魔がよー、猫をよー、さらうなんてよー、んな事ぁ許せねえよなあ!デビルハンターとして許せねえ!』

主義も主張も矜持も価値観もリビドーの前ではゴミ同然。

意気揚々とニャーコをさらった悪魔の潜伏する廃屋に向かったデンジとパワーでしたが、これはパワーの罠。

待っていたのはコウモリの悪魔。

パワーは、片腕失ってライフゲージの下がったコウモリの悪魔に「猫を返してほしければ食料(人間)持ってこい」と脅されていたのでした。

デンジの血(ゲロマズらしい)飲んで腕再生したコウモリの悪魔は、ニャーコもパワーも飲み込んで空へ。


その足にはしっかとしがみついたデンジが。

『俺の胸…返せ!』

チェンソーに変身したデンジに腕斬り落とされた悪魔は雑居ビルに落下。巻き込まれそうになったOLを逃がすデンジ。

『人を逃がした?悪魔のくせに何がしたいんだ!?』

『テメん腹ぁ割いて、胸揉むんだよ!』


一直線な胸への憧憬が悪魔の体を切り刻む。

人間を助けるのなら、これはどうだ?と運転手ごと車を投げつけてくるコウモリですが、

『野郎の命なんざ…知るか!』


もう完全に優先順位が、胸>>>>>(超えられない壁)>>>>>それ以外の全て、になってますね。

『散々な目ぇばっか遭ってよ…我慢しかしてねえのに…まだ…ひと揉みもしてねぇんだよー!』


揉まずに死ねるか!揉まずば二度死ね!

パワーとニャーコ、無事生還してください。

★「綾波を…返せ!」に関してはこちらを。

 

 

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★本日10月27日は「テディベアズ・デー」

てっきりテディベア第1号の発売記念日か何かかと思いましたが、テディベア(Teddy bear)の名前の由来となったアメリカの第26代大統領セオドア・ルーズベルト(愛称テディ)の誕生日なのでした。

1902年(明治35年)のちょっとした美談(熊狩りで獲物をしとめる事ができなかったルーズベルトに忖度した側近が子熊を追い詰めて「さあトドメを」と差し出しましたが、「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として撃たなかった)を同行していた「ワシントン・ポスト」の記者が記事にし、これを読んだニューヨークの玩具メーカーが翌年、熊のぬいぐるみを作り「テディ」と名付けて販売したそうです。

この美しい話に因んで、ルーズベルト(の少年時代)がちらっと顔を出す「歴史映画」と、テディベアのぬいぐるみが大活躍する「ハート・ウォーミング映画」を1本ずつご紹介しておきます。