デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【初めまして頸折り】チェンソーマン #10【早朝爽やか返り討ち】

『俺の質問に答えろ。仲間が死んでどう思った?』

『別に』『死んだぁと思った』

『敵に復讐したいか?』

『復讐とか暗くて嫌いだね』『ワシも』

『お前たちは人と悪魔どっちの味方だ?』

『俺を面倒見てくれる方』『勝ってる方』

『お前たち…100点だ』

公安対魔特異課の壊滅と再編成。最重要課題はデンジとパワーの戦力化。

預けられたのは、特異1課の岸辺。姫野が師匠と呼び、アキの新人教育も担当した鬼教官。

2人のネジのぶっ飛び具合を確認し、100点をつけた岸辺はそのまま二人を抱きしめ頸の骨バッキン。

献血用の血液飲ませて復活させると今度は喉スッパリ。

殺して生かしてまた殺す。殺しの千本ノックです。


気がつけば陽もとっぷりと暮れ…。

『俺は今日何回殺された?』

ざっと数えて20回以上。絵面だけなら亀仙人に弟子入りした悟空&クリリンですが、毎回お陀仏のスパルタ仕様なのが大きな違い。え、これ明日も続けるの? 死ぬよ。死んでるけど。

終わらせる方法はただひとつ。このおっさんを返り討ちにすること。

『あいつは超強いが、じゃが、酒で頭が駄目になっておる。ワシらはアタマを使って戦えばええんじゃ』

『なるほど。なぁんか俺、すっげー頭良くなってきた気がするぜ』

勿論、勘違いです。

チェンソーマン/第10話・もっとボロボロ」(2022年12月13日深夜テレビ東京放送/吉原達矢演出)

翌朝、迎えに来ると言った岸辺を自宅で待ち伏せ

『超インテリ作戦、開始じゃ』

形から入る二人は伊達メガネでインテリ演出(戦闘となんの関係が!?)


この件に関する先達の意見を聞いてみましょう。

『何か頭良さそうじゃない?』

『メガネイコール頭良いって発想がもう相当頭悪いだろ』


文殊どころが頭の悪さが二乗され。当然綺麗に返り討ち。

それでも黙って殺され続けた昨日よりは進歩。努力を認められて本日は終了。ホッと一息ついたら額にナイフがこんにちは。


『獣が狩人の言葉を信用するな』

ごもっとも。いつの間にかデンジがパワーの事を「パワ子」って呼んで物理的な距離も近くなっているのが何かほっこりしていい感じ。

さて、一方の暗さを煮〆たアキくんはと言えば。

『カース、俺はあと何年生きれる?』

『…2年』


多くの仲間を失い、バディの姫野も死に、狐の悪魔に見放された上に残寿命2年。

これを機会に引退を勧められても頑として受け入れず。

『家族を殺した奴も、バディを殺した奴も、まだ生きてる。なのに何で辞めれるんですか?』


アキくん、目が完全にイッちゃってます。

公安に残るなら更に強い悪魔と契約して特異課に貢献しなければなりません。

紹介されたのは公安が生け捕りにしている「未来の悪魔」

『公安でこいつと契約している人は二人。一人は寿命半分。もう一人は両目と味覚・嗅覚を差し出しています。気に入られれば安く済みますよ』

漆黒の中に目だけが見える。未来の悪魔とは一体…。

 

 

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★本日12月15日は「観光バス記念日」。

1925年(大正14年)のこの日、東京乗合自動車により日本初の定期観光バスである「ユーランバス」の運行が開始されました。

観光バス/ツアーバス。名前は違っても行先は同じ。「地獄」です。