デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【後藤さ…ひとりちゃん!】ぼっち・ざ・ろっく ♯12【お前は、伝説のロックスターだ!】

『私は人を惹き付けられるような演奏はできない。でも、皆と合わせるのは得意みたいだから。これからももっとギター頑張るから、教えてね、後藤さ…ひとりちゃん!

その名前呼びは告白にも似て…。

「ぼっち・ざ・ろっく/第12話・君に朝が降る」(2022年12月24日深夜TOKYO MX放送/斎藤圭一郎演出)

遂に始まった結束バンドの文化祭ライブ。

正直、もっとぼっちのテクニカルスキルを前面に出した「ぼっちすげー!」な演出をするのかと思っていましたが、それはちと浅はかな考えだったようです。

だってここはぼっちのソロステージではなく、結束バンドのライブなんですから。

無難にこなした1曲目。思いの外、会場も熱い。しかし…

ぼっちギターの1.2弦のチューニングが異常に合わない。昨日までは何でもなかったのに。

そして1弦断絶、ペグが壊れて2弦も調弦不能。もうすぐソロパートなのに。

ここで喜多ちゃんがアドリブで時間稼ぎ。

目に入ったのはきくり姐さんのワンカップ。とっさに掴んでボトルネック奏法に。


湧きかえる会場。演奏後、ぼっちにも飛ぶ声援に喜多ちゃんが「何か一言」とコミュ障殺しな無茶振りを。

一気に思考がオーバーヒート。その脳裏に浮かんだのはやはりきくり姐さんのダイブの光景。

これだ! ステージ駆け出して客席にダイブ。勿論、ライブハウスのノリとは無縁の観客がこれを受け止めるはずもなく…。

『お前は、伝説のロックスターだ!』(byリョウ)


この日、後藤ひとりは伝説になりました。

気がつけば「知ってる天井」。いつもの保健室。傍らにはいつもの、そしていつの間にかアドリブかませるほど上達していた喜多ちゃんが。

ここで喜多ちゃんの呼び方が「後藤さん」から「ひとりちゃん」に。ある意味、ここがクライマックスだったのかも。

帰宅後、父のギターを壊してしまった事を土下座謝罪するひとり。

父は怒っていないどころか、

『ライブ中に壊すなんて、何かお父さん興奮しちゃうなー』

そりゃまあ、父の理想はこれ👇ですから(犬の名前もここからだし)。


この機会にひとりも自分のギターを、と勧める父。そんなお金どこにも、と首を振るひとりに、

『大丈夫!お金ならある!』

どん!と出た諭吉が30人! 父がギターヒーローの動画サイトにこっそり付けていた広告の収入金。


早速、バンドメンバーと御茶ノ水の楽器屋へ。

店員さんとコミュニケーションがとれないひとりは、喜多ちゃんに腹話術人形のように操ってもらい…。


購入したのはYAMAHAPACIFICA611

鏡の前で持って構えてご満悦。

『か…かっこいい


新しいギター担いで学校へ。放課後にはまたバイト。変わらぬ日常。でも色んな事が少しだけ違う。

さらっと終わった感のある最終回でしたが、これはこれで良い中締め(だよね?二期あるよね?)であったと思います。

おまけ

肩によじ登ってきて「お父さん、遊んでー」と迫るふたり。隣に妻、足元に犬(ジミヘン)。何と羨ましい光景か。

 

★ジミヘンはじめ、お父さんが嵌っていた(であろう)洋楽のロックスターたちの共通点は「27歳で夭折」。代表格ジム・モリスンの半生を描いたのが、

 

 

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★本日12月26日は小栗旬(1982~)の誕生日(おめでとうございます!)

出演作が多い割りに接点少な目な方です。

本日はこの2本立てで。