デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【もっと見ていて】お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 ♯6-7【全身で掴まえて】

『私、あんまり桜、と言うか春って好きじゃなかったんですよね』

入学式も卒業式も独りだったから。誰も自分の手を握ってくれなかったから。一緒に歩いてくれる人がいなかったから。思い出して独りを痛感するから。

でも今は…

『私、ちょっとだけ、桜が好きになりました』

好きを重ねて一歩ずつ。

「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件/第6話・天使様の贈り物|第7話・天使様との約束」(2023年2月11日、18日TOKYO MX放送/王麗花監督)

ブコメで外せぬイベント「バレンタイン」。

たとえ義理でも男子にあげたら大変な事になる、と渡すのは交友ある女子限定としていた真昼ですが、勿論、周は例外。

心づくしを堪能した翌日、すっかり周のクッションを抱きかかえるのがデフォのポーズになった真昼が

『そう言えば、私、周くんの誕生日を知りません』


周の誕生日は11月8日で既に過去。当時もう知り合っていたのに何で言わなかったのか、ちょいおこな真昼さんですが、微妙なタイミングであったのは確か。

『じゃ、次の誕生日はちゃんと祝います』

『そんな先まで一緒にいる約束してくれるんだな』

ああ、これが真昼の言う周くんの駄目なところナチュラルにかっこいいことをする」か。

ホワイトデーにお返し渡す時も深い意図無く前髪で顔を隠さないおでこ出しの《無駄にかっこいい》髪型(←真昼のツボのようで心拍数爆上がり)にしちゃうし。


お返しはブレスレット。つけた姿に今度は周の心拍数が爆上がり。


家に帰ると真昼がいる日常。エプロンつけて『遅かったですね』って一体どこの新妻ですか?

7話では千歳のことで父親と喧嘩した樹が周宅にビバーク。後を追って来た千歳が真昼宅にビバークしてWお泊り会。

女子会組は真昼を着せ替え人形にして盛り上がったようでサービスカットのおすそ分けが周にも。

家宝ですね。


後半では真昼の実母・椎名小夜が登場。両親いずれからも愛情を注がれなかった真昼の過去が明らかに。

家の都合の結婚。愛の無い夫婦関係。一度の過ちで出来てしまった真昼。

『母にいらない子って直接言われた時はさすがにショックでしたね。思わず雨の中、ブランコを漕ぐくらいには自暴自棄になりました』

第1話の冒頭にはそんな意味が…。

『困るなら、産まなければよかったのにね…』

頑張っても頑張っても顧みられない。自分を殺して隠して引いて離れて出来上がった天使様のキャラクター。

他人の家の事に口出しはできないが見て見ぬふりはできる。泣きたければ泣け。

『じゃあ、ちょっとだけ、貸してください』


ひとしきり泣いた後。もう少しわがまま言っていいんだぞ、と言われた真昼が出したお願い。

『もっと(私を)見ていてください』

『掴まえておいてください』

(手でも握っておくよ、と言う周に)今日のところは…全身で掴まえておいてください』

確認しておきますが、それでもまだ君らはつきあってはいないんだよな。

高校1年ももうすぐ終わり。春休みが明ければ新学期。

始まった時はドラマとしての起伏の乏しさに「途中で飽きてしまうのではないか」と心配しましたが、着実に進んでいく(牛歩でも決して立ち止まらず、回を追う毎にデレ度が増して行く)展開が結構クセになっています。

 

 

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★本日2月20日は「歌舞伎の日

1607年(慶長12年)のこの日、出雲阿国(いずもの おくに←安土桃山時代の女性芸能者)が江戸城で将軍徳川家康や諸国の大名の前で初めて「かぶき踊り」を披露したんだそうです。

この「かぶき踊り」が様々な変遷を得て、現在の「歌舞伎」が出来上がっている…らしいです。

今回は歌舞伎「的」な要素を盛り込んだものをいくつかピックアップしてみます。