またつまらぬものを観てしまった…。
しかも一度で全部は観れず、3回に分けて。もはや鉄人レース。拷問一歩手前の1時間45分(長ぇよ!)
観終わった時の達成感(いや索漠感か)たるや…。
満足です。
「シャーコーン!/呪いのモロコシ鮫」(2021年/ティム・リッター監督)
ケンタッキー州ドルイドヒルズ(あるのか、そんな町、と思って調べたらありました。住民数308)。
広がりたいだけ広がるトウモロコシ畑の中にはスイスイ泳ぐ鮫の群れ。
よく見ればビッグフットまでいるではありませんか。
畑の中には死体がゴロゴロ。
被害者の迫真の演技を見よ!
半分は鮫に喰われた人ですが、半分はホホジロ鮫の女神チチマトゥルを崇める邪教徒が生贄として捧げたもの(いやもうこの時点で何の話をしているのか分かりませんが…)。
何でもチチマトゥルと一体化して鮫人間になれば、最終戦争を生き延びる事ができるのみならず、ストーンヘンジを通じて宇宙人と交信する事ができるそうで。
ストーンヘンジは英国南部。何とワールドワイドな大風呂敷(最早理解は彼岸の彼方)。
ここに地元警察の女署長、市長、マフィア、ゴシップ記事専門の記者、CIAエージェントが入り乱れて大騒ぎ。
ほぼ全てのシーンが「記号」で成り立っている(鮫の頭のおもちゃが映り込んで、悲鳴があがって、血糊が飛んだんだから「喰われた」って事でいいよな?みたいな)古典芸能的様式美に貫かれています。
マフィアの乗っているヘリコプターとか、映る度に形が違います(羽が回って飛んでるんだから「ヘリコプター」でいいよな? ああもう何でもいいです)。
ついでにヘッドホンにボーカルマイク括りつけて「インカム」と言い張る度胸には感服しかありません。
クライマックスは「俺は一体何を観ているのか?」と己の正気を疑う事必至。
鮫映画って本当に良いものですね。
そう言えばタイトル(原題:SHARKS OF THE CORN)の元ネタ「CHILDREN OF THE CORN」(スティーブン・キング原作)が性懲りもなくリメイクされるそうです。
しかも監督が「リベリオン」のカート・ウィマー。
予告編はこちら。
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★本日2月28日(旧暦明治4年1月10日)は文芸評論家・島村抱月(1871~1918)の誕生日。
ご本人とは何の関係もありませんが、やはり島村抱月と言えば…
★そしてもう一方、本日はジョン・タトゥーロ(1957~)の誕生日(おめでとうございます!)
タトゥーロ含め、役者の存在感が光る(そこに頼っているとも言う)この2本を。