エクスプラスのギガンティックシリーズからウルトラマンのCタイプフィギュアが発売されます。
Cタイプは第30話「まぼろしの雪山」から最終第39話「さらばウルトラマン」まで使用され、その原型はゾフィーや後の『帰ってきたウルトラマン』にも流用、以降のウルトラマンの標準マスクとなりました。
今回商品化されたのは全高約40センチに及ぶ塗装済みソフビフィギュア完成品。
片手にビートルを持つ迫力の造形。出典は
「第36話/射つな!アラシ」(1967年3月19日放送/満田かずほ監督)
強烈な光を照射する変身怪獣ザラガス。
その光量は6000万カンデラ(ダイレクトに喰らうと失明する事もある)。
カンデラってのは、ルクス×距離² で求めることが出来る光度の単位…ってわかんねーよ。
じゃ6000万カンデラってどれくらいかんでら?と思ったら、皆同じ疑問にぶつかったようで、Yahoo!知恵袋に質問がありました。回答は、
「大体、普通の家にある白熱電球が100カンデラ、会社などで使われる蛍光灯が300カンデラだと言われています。 つまりザラガスの光の威力は、普通の家の白熱電球の60万倍の明るさと熱量を持つということになります」
だそうで。今ひとつピンと来ないですが、まあ、兎に角すっげー眩しいって事で(←調べた意味がない)。
で、このザラガスくん、攻撃を与えると瞬時に耐性がついてランクアップ復活すると言う困った習性が。
ミニチュアワークも良い感じ。
総合防衛委員会(初めて聞く組織名だ)は「ザラガスに攻撃を加えてはならん」という理不尽通達を科特隊に。
『そんな馬鹿な!』と気色ばむアラシですが命令は絶対。
『いいか、絶対に攻撃してはならんぞ』
そこに逃げ遅れて児童会館内にいる子供たちの救出依頼が。
ハヤタとアラシが会館内に飛び込み、子供3人を確保しますが、ハヤタと子供らがザラガスの照射を喰らい足止め。アラシが囮となって引き付けようとしますが、ザラガスの進行は止まらず。このままでは…
『キャップ!許してください!撃ちまーーす!』
ハヤタらの救出と病院収容はできたものの、ザラガスはより狂暴になって児童会館を破壊。ムラマツはアラシの想いを知りながら命令無視の責任を取らせて流星バッジを剥奪。
謹慎処分となったアラシですが、自分の手でザラガスを倒すためにビートルで出撃。
口々にアラシを止めようとする科特隊。
『無茶をやるのは弱い人のすることよ!』
いやあ、フジ隊員はピンポイントでキツイ事言いますよね。
病院でこのやりとりを無線で聞いていたハヤタはベッドから飛び降り。看護婦さん達が制止しますが、
『放してくれ!俺や子供たちを救ってくれたアラシがピンチなんだ!』
ハヤタがこういう激情に走るのはかなり珍しいのは?(ウルトラセブン最終回の『アマギ隊員がピンチなんだよ!』にも通じるものが…)
屋上に出たハヤタは目を覆った包帯をはぎ取って変身。
ザラガスの照射を喰らって操舵不能になったビートルを間一髪で救出。
冒頭フィギュアはこのシーンの立体化です(やっと繋がった)。
ウルトラマンもザラガスの照射を喰らって一瞬座頭市になりますが、えっとあなた、光の国の住人じゃありませんでしたっけ?
最後はアラシがイデの発明したQXガン(怪獣の脳細胞を一撃で破壊する特殊な火器)をビートルからザラガスの口内に撃ちこみ、駄目押しスペシウム光線の「併せ技1本」で撃退…するのですが、やはり「攻撃を受けた瞬間に耐性がついて復活する」設定がおざなりになっていてモヤっと感が残ります。
が、しかし! この回は「絶対的業務命令」と「現場の判断」の間で揺れるアラシ(石井伊吉。後の毒蝮三太夫)の熱演で全部チャラ。
ラスト、涙を浮かべながら科特隊の誓い第4条(科学特捜隊員はいかなる場合と言えども、命令を守り、命令に従って行動し、自分に与えられた責任を果たします)を繰り返すアラシ。
台詞がフェイドアウトして、その誇りの象徴である流星バッジのアップに切り替わるラストカット。
満田監督の演出が冴えるエピでした。
「ギガンティックシリーズ FAVORITE SCULPTORS LINE/ウルトラマン: ウルトラマン Cタイプ」は、税込26,400円で2023年6月発売予定。
★Aタイプについてはこちらを。
★Bタイプについてはこちら。
☜ランキング投票です。6000万カンデラの光を喰らって見たい人はワンポチを。
★本日3月10日は多分ウルトラマンよりも強い男、チャック・ノリス(1940~)の誕生日(83歳!おめでとうございます!)
主演映画とは一味違うチャック・ノリス劇場をどうぞ。
★本日のTV放送【13:40~テレビ東京/午後のロードショー】