なるほど、これがマテ茶の「正しい」飲み方か。
ホラー映画は勉強になるなぁ。
「モルグ 死霊病棟」(2019年/ウーゴ・カルドーゾ監督)
彼女の家に向かう途中で景気よく人を撥ねてしまったディエゴ・マルティネス。
動転して逃走という「ダメ!絶対!」な選択をして家で悶々としている所に仕事の電話。
『病院勤務のゴンザレスと交代して夜勤を務めろ』
ディエゴのお仕事は警備員なのでした。
指定された病院に行き、ゴンザレスから引き継ぎを。
案内されたモルグ(遺体安置室)にはシーツを被った死体がひとつ。
『轢き逃げらしい。道路で警察が発見した』
犯人は未だ逃走中…いやまさか…偶然だよな。
病院内は気色の悪いものも多く嫌ぁな感じ。
彼女と電話していたら後ろに何やら…。
ディエゴの長い夜が始まりました。
本作の特徴は何と言っても「パラグアイ産ホラー」という事でしょう。
どこだよ、パラグアイって(地理は数学、歴史の次に不得意でした)。
ここ👇です。
正式名称パラグアイ共和国。人口713.2万人。1811年5月14日スペインから独立。
国歌は「パラグアイ人達よ、共和国か死か(Paraguayos, República o Muerte)」
「ラスト・コマンドー」でも触れましたが、国歌というのは「そういうもの」なんですねえ…。
さて、詰め所で待機中のディエゴくん。お茶を見つけてリラックス。
カップに茶葉を直接ざばざばと詰め、お湯を垂らして金属製のストローでちゅー。
なんじゃこりゃと思ったらマテ茶でした。
金属製のストローはボンビージャ(またはボンビーリャ)と呼ばれ、先端に茶こしが付いています。
注ぐお湯は70-80度。ストローが金属製なので90度以上のお湯だと唇火傷しちゃうんだそうで。
あーそれで沸いた湯を直接カップに注がず、一旦ポットに移したのか。
マテ茶は「飲むサラダ」と呼ばれるくらい、ビタミン、ミネラルの含有率が高く、野菜の栽培が困難な地域では重要な栄養摂取源のひとつなんだそうです。
因みにアントニオ猪木が70年代に「アントンマテ茶」として販売して失敗しています(2012年から日本コカ・コーラが「太陽のマテ茶」を販売。こっちはまだ生きているみたい)。
このマテ茶のカップが最初の怪異。
お話自体は短編ネタで「トワイライトゾーン」のエピとして30分でまとめたらかなり良い感じになっていたのではないかと思います(81分はちっと長い)。
何となく手触りが「ライト/オフ」っぽいな、と思ったら、「ライト/オフ」の製作・脚本を担当したエリック・ハイセラーも参加するスタッフでハリウッド・リメイクされるんだとか。
パラグアイ産ってのがある種のステイタスだったのですが、果たしてハリウッド色が吉と出るか凶と出るか…。
★ご参考
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★本日5月17日はビル・パクストン(1955~2017)の誕生日。
「エイリアン」「プレデター」「ターミネーター」の各シリーズに顔を出し、タイトルロールに殺された唯一の人(「AVP」シリーズも含めるとランス・ヘンリクセンもいい線行っていますが)。
他にも「コマンドー」「ストリート・オプ・ファイヤー」「トゥルーライズ」「タイタニック」「アポロ13」とかにも出演していて、フィルモグラフィはやたらと豪華。
今回は戴冠前ビグローの吸血ロードムービーを。