≪山田には分からないよな。ハブられる奴の気持ち≫
市川の嘆き。
しかし、ここに市川以外の全てをハブろうとしている女がひとり。
「僕の心のヤバイやつ/第9話・僕は山田が嫌い」(2023年5月27日深夜テレビ朝日舗放送/パク・キョンスン演出)
『ライン教えて』…その一言が言えないがための遠回り。
クリスマスまでに彼ピ欲しい!という萌子の大投網作戦「クラスの男子全員とライン交換」に乗った山田。
迷わず市川の元に急ぎますが、萌子の
『レベル99でスライム倒しに行く奴があるかーい!』
と言うごもっともな一言で中断。
『いやだってクラスの男子《全員》と交換するんでしょ?』
『あ、そうだったー。じゃあイッチー、ライン教えて。コードでいい?』
何と萌子が先に市川とライン交換。しかも山田の眼の前で。
更に市川のアイコン見て
『お、アイコン、リゼロのレムじゃん。萌はラムの方が好きかなー』
《ギャルはオタクに優しい説立証か…》
先を越された挙句に趣味の話まで…その怒りの視線は萌子…ではなく市川に。
《なんだなんだ、その人殺しの目は…》
ここまで来てようやく気付く。図書室で「ラインやってる?」と聞いて来たり、変なスタンプ送ってあげると言って来たのは、自分とライン交換する流れを作ろうとしたからか?
自己肯定感が低すぎるというのも考えものです。
再度山田へのナンパ侵攻を開始した南条先輩(ナンパイ)。あろうことか彼女らしき女連れで山田のクラスに。
山田が堕ちないと分かるや、矛先を鉄壁ディフェンス小林ちひろにチェンジ(将を射んとする者はまず馬を。見事な兵法)。
そしてこの馬が異性耐性ゼロのノーガードチョロイン。
その場で陥落して山田との関係が微妙に(面と向かって「あなたは私を釣るための囮」とは言えない)。
図書室でぐしょ泣きしている山田にどう声を掛けようかと思っている所に、さっきナンパイが連れていた彼女らしき女とその友人が。
彼氏の強引さを詫びつつ、山田さんだって普通に彼氏いますよね?とモーション。
即否定するも納得せず。一応芸能人だからねー。そういう設定で…。
『本当にいないんです!…い、いないから!』
後半は完全に視線が市川。その様子を見た彼女さんのリアクションが、
『マ?』
「その着せ替え人形は恋をする」海夢に続く「マ!?」の使い手。彼氏持ちは察しが良い。
因みに「マ?」の英語字幕は「Seriously?」でした。
状況察して撤収する彼女さん。山田は引き寄せられるように市川の元へ。「マジでKISSする5秒前」的な超接近。そこへ彼女さんがナンパイ連れてリターンto図書室。
その姿を視認できたのは市川だけ。山田の背中を見て、踵を返し去っていくナンパイ。はたと我に返る山田。見えないレフェリーの「ブレイク」の合図。
意味深すぎる山田の接近ですが、市川はこれを「虫よけに利用された」と勘違い。
自己肯定感が低すぎるというのも(以下略)。
以来、図書室の足も遠のいて…。
放課後。避ける市川、追う山田。
『怒ってるの!? 何で!?』
クールに対応したと思った市川でしたが、山田の大粒の涙を見て。
≪あゝ、そうだったよな。最初から分かっていただろう。本当は、山田はそんな奴じゃないって…≫
怒ってなんかない。抱擁…も嫌だなんて言ってない。
※タイトル画像、やたら消火器が映り込んでいたので、KISSのFIREHOUSEのサビ部分を当て込んでみました。
『一緒に帰ろ』
『うん』
借りていた少女漫画を返却。続きは月曜日(12月23日。終業式)に持ってくる、と約束したものの、
『持ってくるの忘れてた! 明日、持ってくるね』
『いや、明日から冬休みだろ』
『あ、そっか。じゃどっかで待ち合わせして渡すよ。だから!ライン教えて!』
ついに市川のラインゲット。
そして明日は…12月24日!
★「マ!?」の使用例はこちら。
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★本日5月29日は芦屋雁之助(1931~2004)の誕生日。
私にとっては必殺シリーズを陰で支えた功労者。壮絶な最期を遂げた「必殺からくり人」最終回をどうぞ。
★本日のTV放送【20:00~BS松竹東急/よる8銀座シネマ】