【いい話なのに】神無き世界のカミサマ活動＃8【絵面が最低】 - デストピア経典～曼荼羅畑でつかまえて（三代目）

性愛を司るユニコーン、ダキニ率いるダキニ性愛会を内側から切り崩すため、新規会員として潜入したユキト、ミタマ、アルラル&ロイ。

性愛会の壊滅を望んでいる第３支部副長リシュと手を組んで、内部分裂（リシュの性知識とミタマ具を使って派閥を作る）を誘いますが、謀反はあっさりダキニの知る所となり、全員拘束（ロイだけが速攻裏切ってダキニ側に）。

処刑人がやって来てもはやこれまで…が前回７話の引き。

正直ちぃっとテンション落ちたかなぁ、次回で盛り返せるかしら、と思ったら何と「第8話放送取りやめ」。

「間に合わなかった」という台所事情ではありません。「取りやめ」です。「まんま放送するといささかマズイ事になりそうなので一旦取りやめにして調整」という意味合いと推察できますが…。

一体どこがマズかったのでしょう？

「神無き世界のカミサマ活動／第８話・カケマクモカシコキミタマノオホミカミマガツヒノタメニケガシヤブラレルコトナクキノエキノトヒノエヒノトツチノエツチノトカノエカノトミズノエミズノトヒフミヨイムナヤコトニノオトフルヘユラユラトフルヘカクイノリセシコトノヨシヲオホクニノモトツヒトツカミノミタマノミコトキコシメセトカシコミカシコミマヲス」（2023年5月31日深夜TOKYO MX放送／松本悠生、稲葉友紀演出）

処刑執行を間一髪阻止したのは壁ぶち壊して救出に来たアータル（とシルリル）。

わざとアータルだけ村に残し、ミタマについていた信者をごっそりアータルに移し替え、アータルの戦闘力を極限まで引き上げてダキニ性愛会を物理殲滅させようというユキトの策略でした（この時点でミタマの信者数2）。

真っ白に燃え尽きたミタマをリシュに預けて次の作戦へ移行。

駆け付けたダキニとアータルの一騎打ちになりますが、信者数は圧倒的にダキニが上。

必殺の性欲開放&性感倍増攻撃で女子全員発情祭り（アータルですらエビ反り絶頂エクスタシー）。

あーこれあれですね「フレッシュ・ゴードン」でポルノ惑星の皇帝ワンが放っていた「セックス・ビーム（SEX-RAY）」と同じものですね、多分。

我を忘れて勤しむ人たち。

流石のユキトも3Pには抗い切れず、性欲の波に吞まれようと瞬間、ミタマ援軍カムバック（発情女子を触手で救出）。

性知識と性具（大人のおもちゃ）を武器に新派を立ち上げたリシュがダキニの信者を奪ってミタマにつけ、力を得たミタマは本家本元のダキニ（荼枳尼）に直談判（ヘドバン土下座）してダキニへの能力供給を中断。

状況不利と見たダキニは一時撤退を決め込みますが、そこにユキトらを裏切ってダキニについた…はずの…ロイが…猛然とダキニにタックル。腰にしがみつくと乳鷲掴みにして揉み倒し。

実はこっそりユキトが「ピンチの時に助けてやれば女（この場合ミタマ）なんてイチコロよ」な手紙を渡して裏切りを誘発していたのでした。

まあ、状況的には「スター・ウォーズEPⅣ」で賞金だけ貰ってトンヅラこいたハンソロが危険を承知でルークを助けに戻る「あの」シーンと同じ構図なのですが、兎に角絵面が酷い。

言動の全てが最低です、ロイ。

さて、今回のお話には重いサブストーリーがありました。

本来、人と人が愛し合う事を助ける事が仕事のダキニですが、皇帝から下された命令は「人間から性欲も性知識も奪い取れ」。

人は人工授精で増やし抑制する。最早人間に妊娠も出産も不要。

ダキニは命令通り、人間から性に関する興味も知識も消失させていきました。毎日毎日。何千年も。

そしてある日、気づきます。人間から生殖能力が消失していたことに。

間違っている。しかし、皇帝の命令には逆らえない。せめてもの復讐に自身の性知識をまとめた本（何故かSM系。即禁書）を流通させましたが、もはやその内容は誰にも理解できず（なんでこの男はぶたれて喜んでいるんだ？）

そんなある日、ダキニの書いた本を貪るように読んでいる少女と出会い…。

エロ大好きな少女の名前はトーカ。

トーカは夢見ます。男の人と愛し合って子を産み、家族を作る事を。しかし、それは危険思想。

カクリ送りになり、夢を実現させようとしたトーカは、カクリの村人に惨殺されてしまいました。

子供を作るということは理解できないおぞましい行為だったから。

その亡骸を抱いてダキニは誓いました。必ず、この世を元の姿に戻して見せる。人間同士愛し合う事が自然な世界を取り戻して見せる。