天使、雪女、吸血鬼に次ぐ「四人目の人外者」はカッパ。
何故カッパ?
どう考えても萌えと無縁なヒロイン属性。
これが主人公の尻子玉を狙うアグレッシヴな肉食系女子ならまだ分かりますが、男子耐性ゼロの地味メガネっ娘。
四天王の一角を担うには需要がニッチすぎる(話が転がしにくい)のではなかろうか。
順当に考えれば、幽霊(「GS美神」のおキヌちゃん、「To LOVEる」のお静ちゃん)、悪魔(「ハイスクールD×D」のリアス・グレモリー)、鬼(「うる星やつら」ラム)、天狗(同クラマ)、未来人(「涼宮ハルヒの憂鬱」の朝比奈みくる)、狼女(「怪人開発部の黒井津さん」のウルフ・ベート)辺りに落ち着きそうなものですが、何故カッパ?
ちょっとカッパキャラを生暖かい目で眺め直してみましょう。
「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。/第9話・こわくないよ」(2024年6月2日TOKYO MX放送/割田圭介演出)
期末テストの勉強会会場として「オカルト研究部」部室に入り浸っていた森太郎、のえる、つむぎ、そして部長のリリー・シュカ。
無事テストを乗り切って打ち上げ、となった時にもう一人のオカ研部員・蔓深(つるみ)ひすいが。
出会いがしらに森太郎とぶつかって尻もち。パンチラノルマは果たしましたが、森太郎に怯えて涙目。
彼女こそ、日本を裏から牛耳る「全日本カッパ連合」の総裁の孫娘、将来は「日本一のカッパ」になる事が約束された箱入り娘。
系譜としては綾波レイ、長門有希(特に「長門有希ちゃんの消失」の方の)に連なるキャラと言えなくもないのですが、地味×カッパは萌えの対極(個人の意見です)。
カッパで思い出すキャラと言えば「荒川アンダー ザ ブリッジ」の村長ですが、着ぐるみな上に男なのでノーカン。
色っぽいカッパと言えば、黄桜のカッパ一家(特に1974年以降の小島功氏の手によるもの)ですが、これもねえ(チョットチガウ)…。
異色なところでは「アフリカのサラリーマン」第2話「アフリカの社畜」に登場した河童。やたら可愛い女の子声で、聞きようによってはギャップ萌えと言えなくもないゲストキャラでした。
特撮(ファンタジー系を除く)まで視野を広げると「河童の三平 妖怪大作戦」とか「ウルトラセブン」第41話「水中からの挑戦」に登場したテペトとか(数が多いので以下略)。
左からテペト、仮面ライダー響鬼に登場した秩父のカッパ、忍者戦隊カクレンジャーに登場したカッパ。
怪人系がほとんどですが、唯一「河童の三平」のカンコ姫(松井八知栄)だけはキュートでした。河童の国の王女なので、蔓深ひすいと同ポジと言えます。残念ながら第14話で降板してしまいましたが(理由は何と「こんな馬鹿馬鹿しいの出てられない」だったそうで)。
因みに「河童の三平」第5話「恐怖城」には“あの”キャシー・ホーランが魔女パンドラの人間体役でゲスト出演しています。
先人の少ないカッパキャラ蔓深ひすい。残り3話でどんな見せ場を作ってくれるのか。楽しみに待ちましょう。
★河童村長についてはこちらを。
★話が横っ飛びいたしますが、キャシー・ホ-ランについてはこちらを。
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