デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【コン・エアー×飛べ!フェニックス?】ロスト・フライト【いや違う、これは…】

一般乗客+移送中の重犯罪人を乗せた旅客機に落雷。電子機器がお陀仏。通信不能。位置不明。

飛行可能時間残り僅か。緊急着水寸前に見えた陸の影。広がりたい放題広がるジャングルの中、かろうじて視認できた道路に強行着陸。

命だけは助かった。あとは救助を待てばいい。しかし…

やって来たのは反政府ゲリラでした。

「ロスト・フライト」(2023年/ジャン=フランソワ・リシェ監督)

シンガポール発東京行きブレイザー119便。機長はブロディ・トランス(ジェラルド・バトラー)。

乗客14名。出発直前に特別ゲストが2名追加。逃亡中だった殺人犯ルイス・ガスパール(マイク・コルター)とその監視役。


時間と燃料をケチった運行管理者のせいで悪天候を避けられず(航路変更は認めん。嵐の上を飛べ)被雷。電子機器が全てダウン。

電源喪失まであと10分。それまで緊急着陸できなければアウト。着水寸前に視界に入った島に強行不時着。


恐らくフィリピン南部のダバオ近辺との読みでしたが、できれば避けて通りたい島がひとつ。

それはホロ島。反政府ゲリラの本拠地。見つかれば身代金目的の格好の人質。勿論、命の保証などどこにもありません。

嫌な予感は当たるもの。着陸地はそのホロ島でした。


犯罪者乗せた飛行機が電子機器を失って孤島に不時着。周りはゲリラ。救助は望めず、脱出するにはゲリラに応戦しつつ飛行機を修理するしかない。

最初このプロット見た時は『おー「コン・エアー」×「飛べ!フェニックス」じゃん!』と思いましたが、途中から『いや違う。もっとこれに近い展開の映画があったぞ。何だっけ?』

…「悪魔の毒々プラトーン」だ!


終盤、救助に二の足を踏むフィリピン政府の代わりに本社が差し向けた傭兵軍団が反政府ゲリラと銃撃戦を展開するのですが、こんな時頼りになるのはやはり対物ライフル(バレットM82)。


楯にしている車をボール紙のように撃ち抜いて、ターゲットをすっ飛ばす様は痛快無比。


まあ、機長がジェラルド・バトラーという時点で危機感ゼロ、ゲリラ相手に無双確定なんですけどね(チャールトン・ヘストンと並ぶ安定安心パイロット)。

ブロディに手を貸して美味しい所を持って行った犯罪者ルイス・ガスパールが戦乱の最中に姿を消してしまいますが、続編は彼(マイク・コルター)が主役になるそうです。

タイトルは「SHIP」(本作の原題は「PLANE」)。

★対物ライフル/バレットM82に関してはこちら参照。

ジャン=フランソワ・リシェ監督の作品はこちら。

 

 

 

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★本日のTV放送【21:00~BS日テレ

タイミングいいなぁ。バレット祭りだ。