
久しぶりに(よく考えるとそうでもない)どこから突っ込んでいいか途方に暮れるトラッシュビデオに出会いました。
62分をドブに捨てて構わない、いや捨てたい捨てさせてくれ!という自虐的博愛主義に満ち溢れた方は是非お立ち寄りを。
「ワニゲーター」(2022年/ポール・デイル監督)
もうタイトル(邦題)が…。
ワニ+アリゲーターって同じものじゃないですか! ゾウファントとかタコトパスと一緒ですよ。
出演者少ない上に名のある俳優なんかいない(ただし、同じ監督のその他腰砕け映画には漏れなく顔を出している常連多数)のに、ひとりひとりスター扱いのテロップ出してオープニングが長い長い。
もう完全に「思い出作り」プロジェクト(ただ、流れている曲は嫌いじゃない)。
やけに勿体つけるなーと思い始めた頃、≪DON’T WORRY.THE FILM WILL START SOON≫の文字。

舞台は≪ワニ祭り≫50周年を迎えたルイジアナの田舎町。
理由も原因も分かりませんが、下水道通って各御家庭の水道・トイレから下水道ワニ(原題はSewer Gators)がコンニチワ。
孵化したての赤ちゃんワニなら分かりますが、普通の大きさのワニがトイレを逆流して用足し中の人間のケツを齧る…そのまま食い散らかすってのは無理あるだろ。
どんだけデカいんだよ排水溝(同じ事がバスダブにも言えます。尻尾の先が排水溝に消えるのは絵柄としてはいいかもしれませんが、その前にどうやって全身その穴に入れたんだよ)。

因みにこれ👆が最初の犠牲者の足。どうみてもプラスチック。便器に当たるとコン!と軽い音が。
水道から出て来た赤ちゃんワニ(ゴム製おもちゃ)は刺され・踏まれ・焼かれ。目を覆う残酷描写。

成体ワニは基本登場せず、便器とか洗濯機とかワニがいそうな所を覗き込んだ人がアップで『キャアアァ!』と叫んでお終い(「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」式一人リアクション芝居)。
こちら、洗濯機に引きずり込まれる主婦。エンドロールのクレジットは、

お前(監督)のカミさんかよ!
数少ない貴重なワニショット。

最後に一発かますというパニックものの定石も綺麗にスルーした「あ、終わり?」なエンディングは最早清々しさすら。

ランニングタイム僅か62分なのに、エンディング・クレジットが約10分(本編正味52分!)。
いい感じにキャラが立っていたのはモルモン教の訪問勧誘者。
頭テカテカに固めて、笑顔もテカテカ。競歩のように腕を振り、角は直角に曲がる。どこから見ても「宗教の人」。

この人が訪ねた家のおばあちゃんは「あたしゃカトリックだよ!」と言ってドアを閉めるのですが、ワニを見た瞬間、ヴードゥーの人形を掲げてワニを威嚇。
婆ちゃん、カトリックやなかったんかい!?
★併せて観たいストレートタイトルな動物/昆虫パニックもの。