
『大丈夫ですよ、先生。たとえ決まりを守らずに破っても、秘密を守り通せばいいだけです』
ヤンデレと言えば聞こえはいい(?)ですが、一般的にこういう事を言う女のことは「厄ネタ」と呼びます。
「オオカミさんは食べられたい/全3話」(2020年9月7日- 21日オンエア版TOKYO MX放送/戸田和裕監督)
女子高生・大神(おおかみ)ひな子が、思いを寄せる体育教師・赤頭辰美(あかず たつみ)に「食べられる」ためのあの手この手。
2019年に行われた「アニメ化確約!僧侶枠争奪マンガ大賞」のグランプリ受賞作…なのですが、絵になったのが原作冒頭部のみ(しかもダイジェスト)なので、「骨格標本」のような薄さ。
全3話というのが与件的足枷だったのかどうかは分かりませんが、もちっと肉付けしてもよかったのではあるまいか。
原作もですが、立ち上がりの設定が滅茶苦茶。公式HPの説明を引用すると、
-----------ここから
巷で噂の「スカート奪取おじさん」にスカートを盗られてしまった大神ひな子。
助けてくれたのは、たまたま通りかかった赤頭先生だった。
しかし、実はひな子は先生に近付く為わざとスカートを盗られていて―…。
-----------ここまで
もう、ここだけで「?」の嵐。

何故、ひな子は「スカート奪取おじさん」の出現場所を予測できた? 簡単かつ確実に予測できるなら刑事が待ち伏せしてるだろ?
わざとスカートを盗られることが、何故、赤頭先生に近づくことに繋がる?
例えば被害の拡大を防ぐために、学校側が体育教師に招集を掛けて自主的にパトロールしていたとかいうのなら巡回ルートを予測することもできるでしょうが、赤頭が通りかかったのは全くの偶然(雪の夜だよ)。
1発で「スカート奪取おじさん」と「赤頭先生」を同時に引き当てる…これだけで天文学的確率の偶然です。
以降、自宅に送らせて関係を迫る(第1話・今日しかもうチャンスがないんです)、

体育倉庫で手錠をかけて下着の中に隠した鍵を探させながら関係を迫る(第2話・先生が私を意識してくれて嬉しいです)、と続き、

最後に1週間学校休んで赤頭がお見舞いに来たところでめでたく「完食」(第3話・先生の特別なひとりになりたい)。

以上おしまいです。何も足さずに色々引いて、教師と生徒が禁断のSEXに至るまで。

まあ、ウリは裸なので、制作の目的は十分果たしているとは思いますが、実に後に残る者のない、索漠とした僧侶枠でございました。
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馬之助もモデルのひとりになったプロレス芝居をどうぞ。
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