
本日7月17日は脚本家/評論家/ちょっとだけ役者の石堂淑朗(1932~2011)生誕日。
大島渚、吉田喜重、篠田正浩、田村孟らとともに、“松竹ヌーヴェルヴァーグ”と言われた1960年代初頭の映画革新運動の中心的役割を果たしたお方です。
大島渚と共同脚本を執筆した「日本の夜と霧」、実相寺昭雄の「無常」あたりが代表作ですが、フリーになった1965年以降は特撮ヒーローものも数多く手がけています。
今回はヒーローの人体破壊(プロデューサーよくOK出したな)に挑戦したこちらを。
「帰ってきたウルトラマン/第40話・冬の怪奇シリーズ まぼろしの雪女」(1972年1月14日放送/筧正典監督)

冬の山荘でアベック登山客が次々失踪する事件が発生。

ちょっとアングルも凝ってます。
本来であれば郷(団次郎)とアキ(榊原るみ)がプライベート登山中に狙われるという展開になる所ですが、アキは第37話でナックル星人に惨殺されているので、急遽セカンドヒロインとなった村野ルミ子(郷のマンションのお隣さんJD)と次郎が事件の目撃者。
アベック誘拐犯は山荘の管理人とその娘。正体は土星から来たブラック星人。目的は足りなくなった奴隷の補充(数を増やさなけれはならないのでアベック限定)。

何と言う人でなしな作戦。管理人の娘を雪女に引っかけたのはかなり強引な力業ですが「冬の怪奇シリーズ」なので仕方ありません。
MATに追い詰められたブラック星人は雪女の氷結吐息(?)で隊員足止め、郷だけが半分凍りながらも喰い下がりますが力尽きて昏倒、そして変身。
雪女は巨大化した後、スノーゴンに変身。

雪女のままウルトラマンと闘うと言うのもシュールで良かったと思いますが、ヒーローが女性を嬲るのはマズいので仕方なく怪獣に。
手から口からダブル冷凍攻撃でウルトラマン瞬間冷凍。
マウント取ったスノーゴンがアルトラマンの手足をちぎっては投げちぎっては投げ。

まさかのヒーロー人体破壊。蹴り飛ばされた頭部が仏頭となって次郎たちの眼前に。
直後、ウルトラブレスレットの力で千切れた部位が集合・合体。

初号機が四号機をぶっちぶちにしたエヴァンゲリオン「命の選択を」に先んじること24年、自由の女神が仏頭になった「クローバーフィールド」に先んじること36年。そしてバラけた部位が引き寄せられ元通りになる「アイアンジャイアント」に先んじる事27年。
先駆けてます石堂淑朗。
この人「ウルトラマンタロウ」でもエンマーゴの回でタロウを仏頭にしています(サブタイが「タロウの首がすっ飛んだ!」。すっ飛んだ瞬間、お経が流れる念の入れよう)。

お好きなんですね、仏頭。
因みに、石堂さん、役者として「絞死刑」(大島渚監督)に出演した時は教誨師役でした。

★石堂×大島と言えば
★石堂×実相寺と言えば
★仏頭と言えば
★バラバラ合体と言えば
★これも石堂脚本作品でした。
★本日のTV放送【13:40~テレビ東京/午後のロードショー】