(生涯、俺はこの日を忘れることはないだろう。若い頃、水着の女子と楽しく遊んだという事実が、この先の孤独な人生を支えてくれるはずだ)
孤独確定なのか。もちっと上目指してもいいんじゃないか温水。
「負けヒロインが多すぎる!/第3話・戦う前から負けている」(2024年7月27日TOKYO MX放送/幸博コマヲ演出)
突然降って湧いた文芸部合宿企画。言い出しっぺは副部長・月之木古都ですが、遠因は生徒会書記・志喜屋夢子(しきや ゆめこ)👇。
全部活動を監視し、問題を見つけて廃部に持ち込み、経費削減を目指す部活の天敵。
文芸部は活動内容に「執筆」を謳っていながら、その実績がゼロであることを見咎められているのでした。
『生徒会は…いつも…見てる…か…ら』
動きも台詞も完全にホラー。怖いよ。
昔は執筆と言えば同人誌が王道でしたが、紙代・印刷代・頒布ルートいずれも持ち合わせていないので、手っ取り早くWEBサイト「文豪になろう」に投稿することに。
場所は「青年の家(正式名称は江比間野外活動センター)」。近くには海もある。施設内ではバーベキューもできる。ただし空いていたのは今週末。つまり二日後。
『という訳で週末まで各自プロットを考えておきなさい』
『先輩は何書くか決まってるんですか?』
『異世界転生ものでも書こうかと。まずは三島が割腹自殺して異世界転生するの。太宰はそれを追って玉川上水で入水するってのが導入ね。ただ18禁だから、君たちには見せられない…』
異世界転生BLかよ!? 見事な腐り具合です副部長。
この突然合宿に飛び込み参加してきたのが負けヒロイン第1号・八奈見杏菜。
幼馴染・袴田草介にフラれたものの、その事を知らない双方の両親が、喧嘩でもしているのではと勘ぐった挙句、仲直りのバーベキューを週末に企画しているらしい。サプライズで。正に地獄。
『だからお願い、私を海に連れてって!』
『でも、八奈見さん文芸部じゃないし』
『入る! 今すぐ入るから!』
焼塩檸檬に続く新入部員。文芸部大盛況。
しかし、この状況を快く思っていない部員がひとり。
小鞠知花(こまりちか)。文芸部部長・玉木慎太郎に想いを寄せているちんちくりんぼっち。
『八奈見も文芸部入るの?』
『そうみたいだけど、嫌なのか?』
『や、八奈見可愛い…焼塩も可愛いし』
『小鞠だって普通に顔は整ってるじゃん』
どうやら温水にはクリティカル発生スキルが備わっているようです。ただし、一般ラブコメ主人公とは異なり、フラグが立つには至らない(宝の持ち腐れじゃないか温水!)。
『だって…文芸部…可愛い子が来る部活…違う』
拗らせてるなあ、小鞠。
で、合宿当日。まずは海辺で水遊び。八奈見のオーソドックスなビキニもいいですが、焼塩の日焼けあとコントラスト強調水着が何かエロい。
夜はバーベキュー&花火大会(お前らいつ執筆するんだ?)
肉はじっくり火を通す派の温水でしたが、周り全員が生焼け上等派だったため、手を出せず。
メンバーが花火に意識を移した後、残った炭火で丁寧に。名前もつけた。節子と。
いざ食べごろとなった時に、節子を八奈見の箸がインターセプト。
『ああ、節子!』
謎の悲鳴に驚いた八奈見ですが、状況を察して『はい、あ~ん』。
差し出す前にふーふーしてくれるプレミアム付き。
これで生涯の孤独も癒されることでしょう。良かったなあ、温水。
その横で小鞠が部長・玉木に告白したところでTo Be Continued.
結果はサブタイが予言しておりますが、大事なのは事後処理だ。任せたぞ、温水。
今回は負けヒロイン第3号の小鞠もさることながら、昼に焼きそばをタブルでたいらげ、夜がっつり肉喰った後のデザートに「ホルモンミックス」を持ち出して来た八奈見の魅力が爆発しておりました。
よく食べる子は可愛いものです。