『ようこそ、フラれ人の世界…』
『フラれてないし!告ってないし!』
小鞠知花(文芸部部員)×玉木慎太郎(文芸部部長)×月之木古都(文芸部副部長)の三つ巴戦。
袴田草介(フッた元彼)×八奈見杏菜(フラれた幼馴染)×温水和彦(巻き込まれたモブ)の関係確認再構築。
そして小鞠と温水の悪友同盟のようなもの。
ここまでの繋がりを整理する見事な中締めでした。
「負けヒロインが多すぎる!/負けヒロインを覗く時、負けヒロインもまたあなたを覗いているのだ」(2024年8月3日TOKYO MX放送/飛田剛演出)
みんな大好きニーチェ回(笑)。
文芸部合宿の夜、一歩踏み出して玉木に告った小鞠。回答保留とした玉木に激オコな月之木。どちらを追いかけて良いか分からぬ玉木の背中を押したのは温水。
結局、玉木と月之木の間にあった馬鹿みたいな誤解が解けてカップル成立、小鞠玉砕。
それでも文芸部の関係性を壊さないように双方に気を遣い振る舞う小鞠はええ子です。
学校では八奈見の「借金返済手作り弁当to温水」が妙な噂(袴田と付き合っていた八奈見が顔も思い出せないモブ男子に乗り換えた)になってしまい…。
八奈見の株が下がってしまう事を危惧した温水が借金完済を宣言しますが、八奈見はそういう「雑な終わり方」に納得できず…。
なし崩しに八奈見との関係が終結してしまった温水はげんなりしょんぼり。
背中を押したのは焼塩檸檬。
『なんだか元気ないね』
『安心してくれ。俺は日頃から元気がないんだ』
『その割には視線が誰かさんを追ってない?よく分かんないけどさ、ちゃんと話しないと後悔するよ。先輩からの忠告だよ』
八奈見のいない昼休みの非常階段。温水が八奈見にフラれたと聞いた小鞠がからかい名目で陣中見舞い。
『なんかザマア見ろって思ったから来た。温水だけ幸せになろうとか、ナマイキ』
八奈見と温水の噂を聞きつけた元カレ袴田は温水を呼び出し(モテモテだな温水)。
てっきり〆られてカツアゲされるんだと思い、財布を差し出す温水。
勿論、袴田の目的はカツアゲではなく二人の(と言うか八奈見の新しい恋の)祝福。しかし、それは余計な心遣い。
小鞠のタレコミ(温水がイケメンの不良に絡まれてる←BL脳があらぬ想像をして滾っている)で駆け付けた八奈見も加わってプチ修羅場。
互いに一歩引いて謝罪する袴田と温水を八奈見が遮断。
袴田に未だ冷めていない想いの丈をぶつけ、各自己の立ち位置を再確認してお開きとなりました。
そして1学期最終日の非常階段。袴田と温水(←順番は多分これ)のカプ妄想で滾る小鞠がちょっかい出しに現れ、八奈見と焼塩も合流(滑り台に次ぐ負けインの聖地爆誕?)。
八奈見に何か言いたげな温水を察した小鞠が焼塩にランニングの手ほどきをお願いして現状離脱。
『ぬ、温水!貸しだぞ!』
残ったふたりはそのまま屋上へ。
『八奈見さん、話があるんだ』
誰がどう聞いても「告白」の前口上でしたが、実際は…。
このラブコメに発展しそうでしない「間合い」の取り方が素晴らしい。
袴田・八奈見、温水の三者会談での八奈見の疑問。
『で、この話の落としどころはどこなの?』
それは多分、こういう事👇なんじゃないかと思います。
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