
スタッフは間違いなく全員理科赤点です(航空力学?何それ美味しいの?)が大した問題じゃありません。
湯水の如く大金投じた「インデペンデンス・デイ」だって馬鹿丸出しだったじゃないですか。
それでも大統領(ビル・プルマン)の演説にはグッときたでしょ。
バジェットの大小は関係ありません。心意気ですよ、心意気。
「エアポート2021」(2020年/ロブ・パラティーナ監督)
サークルスター117便が滑走路に入ると真正面からDRF66便が。

かろうじて正面衝突を回避し、低空飛行によるビル激突もすり抜けた117便でしたが、直後メガトン級の厄介事が発覚。

何とDRF66便はロシアの工作員にハイジャックされておりました。目的地はワシントンDC近郊の原子力発電所。
テロリストの要求は全世界に展開する米軍の武装解除。取り急ぎ1時間以内にウクライナから撤退せよ。
DRF66便は乗客ゼロ。だったらとっとと撃墜しろ!と気色ばむ将軍ですが、アメリカの防衛システムはテロリストにハッキングされて爆撃機もミサイルも飛ばせません(嘘ぉ!)。
出せるのはロケットランチャーくらいですが、当てるには66便の高度が高すぎる。せめて5,000ftまで下降させることができれば…。
軍用機が飛ばせない以上、民間機に頼るしかありませんが、空港に空軍パイロットを派遣し飛び立たせるには時間が足りなすぎる。
66便の近くを飛んでいる旅客機で軍隊出身のパイロットが操縦し、かつ、航空警察官が搭乗している機体はあるか?
1機だけ。サークルスター117便。航空警察官ロイ・レインズは対サイバーテロの訓練も受けている。そして機長トム・エリオットは元空軍。湾岸戦争も経験している勤続26年の大ベテラン。
行ける! しかし、これは民間機。一般乗客が登場している。クルー含め全員の承認がないと危険に任務に就かせる事はできない。どうする?というのが最初の試練。

66便の機首を下げる方法は翼端渦(よくたんうず)。
主翼の上下面には圧力差(翼の上は圧力が低く、下面は圧力が高い)がありますが、翼の端はこの境界線が曖昧になるため、圧力の高い側から低い側に向かって回り込む流れが生じます。この翼端渦を使って66便の機首を押し下げようという分かったような分からないような大作戦を決行。
高度5,000ft! 66便を押し下げ成功! よし、ロケットランチャー発射。しかし…

外した、だと…(ちょっと待て、ランチャーの大きさおかしくないか…)。

この後、66便をリモート操作でシンクロさせたり、サーブ用のカートを投げつけたりといった偏差値乱高下作戦乱れ撃ち。
ついには、航空警察官と乗り合わせた消防士が登山用ロープを使って117便から乗り移る離れ業を(「エアポート75」でチャールトン・ヘストンもやっている。決して荒唐無稽では…ない、と思う、多分)。
離陸時のニアミスから無茶振り難題が次から次。遂には旅客機でカマ掘りという常軌を逸した大技まで。

アサイラムの面目躍如な快…いや怪作でした。
★スタッフ全員理科赤点と言えば…
★同じ監督のエアポートシリーズはこちら。
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