デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【暗殺者の凍てついた心を溶かしたのは】君は冥土様。 ♯1【勝田惣菜店のとんかつソース】

『主にどんなお仕事を?』

『そうですね…主に暗殺などを』

横谷人好(よこや ひとよし)、高校生。親不在の夏休みを絶賛満喫中のある日、メイドさんが営業にやってきた。

得意なのは「暗殺」。正確には「暗殺だけが得意でそれ以外はポンコツ」。

これは新手のギャップ萌えか。

「君は冥土様。/第1話・君と運命の出会い。」(2024年10月5日深夜テレビ朝日放送/シリーズ構成:赤尾でこ、渡辺歩監督、播摩優演出)

メイドさんは何故、うちにやってきたのか。

親方様からの…紹介?

『何かうちと繋がりがあるんですかね?』

『親方様の嫡子の奥様のいとこの次男のお宅に居候していた女性の孫があなた様…』

『いやそれ他人では!?』


しまった、普通に突っ込んでしまった。何か怒っていそうだし話題を変えよう。

『あ、暗殺と言っても色々ありますよね。メイドさんは何が得意なんですか?』

百聞は一見に如かず。庭に出たメイドさんは華麗なるナイフ投げの妙技を。


『実際に投げる事は少ないのですが、こちらの方が私の技術をより分かりやすくお伝えできるのではないかと』


恐らくは尺の都合で端折られた「正しいナイフの使い方講座」をどうぞ。


間違いなく本物。しかし、今の俺に殺して欲しい人なんていない。

一旦はお断りしたものの、直後、トラックに轢かれそうになった所を助けてもらった事もあって、本来のメイド仕事、即ち「ハウスキーパー」として働いてもらうことにしたのですが…。

バケツとモップを持たせてみれば、何故か直後にこの姿。


それでも人好は怒らず叱らず。ゆっくり慣れて行こう、と。

あー掃除が駄目でも料理なら!? しかし、返って来た表情は…。


風呂に入って晩御飯…は町内が誇る勝田惣菜店のとんかつ。自信満々の人好でしたが、生命維持以外の目的で食事を摂った事はなく…。

『変わらず…味の良し悪しの判別なんてつきはしない。それでも…あたたかい』

あたたかい…湯浴みも食事も…この方も。


人好の薦めでかけてみた勝田惣菜店ハウスメイドのとんかつソースで食の価値観一変。

なにこれ!美味しすぎる!


あーこれは「デート・ア・ライブ」十香のきなこパン、「To LOVEる」ヤミのタイヤキと一緒ですね。運命の人に貰った初めての食べ物。

その魔力は深夜に舐めに起きてきてしまうほど。


「とんかつ」ではなく「とんかつソース」に魅入られるというのは新機軸かも。

さて、この二人の関係、どう展開していくのでしょう。

 

★特別企画「メイドさん博覧会」

 

 

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