
『私も、人好様に、名前を付けて頂きたいです』
前回、名前を聞かれて「ありません」と答えていたメイドさん。
その場では暫定的に「メイドさん」と呼称することにしましたが、実はメイドさんには(殺し屋としての)育ての親がつけた名前がありました。
雪(シュエ)。
雪のように白い肌、雪のように冷たい心。お前は冷酷な殺人鬼シュエだ…。
(そうか…だから。私、この人に”冷たい女”と呼ばれたくないんだ)

アニメでは端折られてしまいましたが、メイドさんが名前を答えなかったのはこんな理由があったからです。
でも今は名前が欲しい。
人好がメイドさんにつけた名前は…
「君は冥土様。/第2話・君は知りたい。」(2024年10月12日深夜テレビ朝日放送/牧野友映)
殺しの技の数々を封印して「普通の」メイドさんとして横谷人好(よこや ひとよし)に仕えることになった(元殺し屋の)メイドさん。
殺して殺して殺し続けることでしか存在意義を見出してもらえなかったメイドさんの弱点(のひとつ)が「犬」。

ある日、家の前に捨てられていた子犬(の割りにはもちもちと膨らんだでっかい毛玉)を見て恐れ慄くメイドさん。

聞けば、かつての師匠に「訓練」と称して獰猛な野犬が多数徘徊している山中に置き去りにされた事があるようで。

その野犬たち、どうなったんでしょうねえ。ひょっとして全員こんな👇事になっていたりして…。

「ドラゴン怒りの鉄拳」より。
殺す事しか知らなかった女が初めて接する、掃除、料理、湯浴み、そして(愛玩動物としての)犬。
眩しすぎる。ここは自分のようなものがいていい世界なのか? 自分はどうすれば人好に必要とされる存在になれるのか?
『メイドさんはさぁ、きっと、前の仕事をやめてさ、普通の子になりたいんじゃない!?』
普通の女の子に? 殺す事しか知らない私が?

『人好様、普通の子になるには、何をすればいいでしょうか?』
人好様は言っていた、最初はメイドさんが怖かったと。でも一緒にいて分かった。
『メイドさんは実は滅茶苦茶いい子!』
狂暴な野犬と変わらないと思っていた犬(人好命名「あげもち太郎」)もこうして抱いてみれば…。
『小さくて、あたたかくて。何だか怖がっていたのが馬鹿みたいです』

夕食は溢れるソースのお好み焼き。余りの美味さに語彙が幼児化するメイドさん。

おかわりはわがままと自制するメイドさんでしたが、好きな事に関してわがまま言うのは普通のこと、と言われて…。
『わがまま…それでしたら、私も人好様に名前を付けて頂きたいです』
冬の寒い日、記録的な大雪が降った日に生まれたというメイドさんに人好が付けた名前は…
雪。
白くて綺麗だし、降るとわくわくするし、そして何より
『あったかい』
雪が大地を覆うことで、地面の下の作物を凍らせずに守っている。だからあったかい。
「あったかい」の下りはアニオリですが、こういう原作に一味加える匙加減、赤尾でこさんは本当に巧い。
拾った犬を動物病院に連れて行くシーンを追加したのは「いらん突っ込み防止策」だと思いますが、リードをメイドさんに選ばせて自然と次の散歩シーンに繋げる高等テクだと思います。
『雪…素敵な名前をありがとうございます。人好様』
名乗りがドラマなら名付けだってドラマです。
最初に人好のキャラ見た時「結城リトじゃん!」と思いましたが、ここいらへん「宇宙一の殺し屋、金色の闇」が「ヤミちゃん」となってリトに恋する普通の地球人になっていく様子に被ります。
Cパートでは別々に暮らしている妹があげもち太郎を見に人好宅へ。
主人公の妹(「To LOVEる」の場合、リトの妹・美柑)が殺し屋の親友になるのは宇宙の法則。

可愛いものが次々増えていきます。
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