デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【最低映画が夢の競演】ジュラシック・シャーク -3.0【一種のスターシステムか?】

主役がまさかの途中交代。サービスか!? 飽きたのか!?

不思議時空ポロニア・ワールド。

「ジュラシック・シャーク-3.0」(2023年/マーク・ポロニア監督)

邦題考えた人はちょっとセンスあります。

原題は「JURASSIC SHARK 3: SEAVENGE」

SEA+REVENGEでシーベンジ。頭悪いです(←褒めています)。

文字通り「ジュラシック・シャーク」の3作目。はて、2作目なんてあったかしら?と思ったらありました。

「JURASSIC SHARK 2:AQUAPOCALYPSE」(2021年/マーク・ポロニア監督)

AQUA+APOCALYPSEでアクアポカリプス。ほとんどスポーツドリンクです。頭悪すぎ(←絶賛しています)。

1、2作目ジャケット祭り。


3人組の脱獄囚が世界的に有名な絵画を盗み出しましたが、依頼主(中継ぎブローカー)に届ける途中でサメに喰われてお陀仏。

発見された犯人の一部👇(もはや笑うしかない合成画像。背景に普通に波と戯れる一般市民がいるのがお洒落)。


困ったのは引き渡し場所の島で待ちぼうけ喰らっている仲介屋3人組(義務教育って大事なんだなぁとしみじみ実感するアホ揃い)。

きっと奴らは途中でサメに喰われちまったんだ。つまり、絵は海の底に沈んでいるはずだ。探して引き上げるぞ。

という訳でマリーナ目指して車で出発。船がないからどこかで調達しないとな…ってちょっと待て。そこ島なんだろ? お前らどうやってその島入った? 泳いできたのか? それとも定期観光船か?(橋があるんなら窃盗犯、サメに喰われたりしないよな)

そのマリーナでもサメの犠牲者が。演出的にはサメが桟橋に激突して振動で海に落ちるという流れなんだと思いますが、完全に自分の意思で飛び込んでいます。ヨーイ、ハイ!で海に落ちて。ヨーイ、ハイ!

ドボン。ガブ。


別の場所では、地方局のやっつけ番組「トップモデル・トゥモロー」のため、売れないモデルとエージェントの婆さんと局の命令で嫌々やってきたカメラマン(マーク・ポロニア本人!)がボートで撮影中。

何故かエージェントの婆さんもノリノリ。


このボートを3人組が乗っ取って沖へ。しかし、そこには巨大なサメが…。

というのがざっくりした建て付け。

ここで最初に喰われたと思ったおっさんが、何と車椅子で再登場。生きとったんかいワレ?(あんた、2作目にも同じ服で出ていないか?)


もはや笑うしかない合成画像。こんなカットくらい横着しないで撮りに行けよ。

で、このおっさんがエイハブ船長的復讐に燃えて活躍するのかと思えば、何もなし。

かなり遠くで跳ねたサメの水しぶきがかかってうっぷっぷな描写がありましたが、いやその距離感おかしいだろ。


さて、乗っ取られたボート組。音信不通になったため、救助隊が捜索に出るのですが、資料映像(借り物、流用、パクリetc.)と無駄に景気の良い音楽で本編よりいいテンポ。


しかしヘリの運命はお約束なのでした(イメージボードは盛りまくり)。


実際、初期シナリオがどこまで書き込まれていたのかは分かりませんが、割とフツーな展開に監督が飽きて(もしくはオチをつけるのが面倒くさくなって)しまったのか、最後に特別ゲスト召喚という大技を繰り出してきます。

メガロドン並みの超大型サメを一撃で屠った謎の生き物。その継ぎ接ぎだらけの背びれはまさか…!

シャーケンシュタイン!!


史上最低サメ映画の主役が作品跨いで大降臨。

ナチの科学者さんまで。ご無沙汰しております。


見よ、このド迫力(笑)。


見事な主役交代劇。この流れで「4」作る気なのかマーク・ポロニア(シャーケンシュタイン・サーガ?)

 

★家族揃って観よう!

 

 

 

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