♪横尾材木店!!!
年輪重ねて尚健勝。グラハム・ボネットばりの声量を誇る黒い日本人。
本日11月19日は喉ぼとけにアンプを仕込んだ発声マシーン、松崎しげるの誕生日(75歳!おめでとうございます!)。
松崎しげると言えば歌手としてなら「愛のメモリー」、役者としてなら「噂の刑事トミーとマツ」ですが、声優としても侮れない実績が。
まずは劇場版「SPACE ADVENTURE コブラ」(1982年/出崎統監督)のコブラ。
のちのテレビシリーズではスマートな野沢那智にとってかわられてしまいますが、私は松崎のワイルドでちょっと下品で能天気なコブラが大好きでした。
で、もうひとつ、松崎しげるで印象に残っている声が、日本テレビ版「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役。
ルークが渡辺徹、レイアが大場久美子だったこともあって、「やっちまったな日本テレビ!」な吹き替え版だったわけですが、松崎だけはお気に入り(俺だけか!?俺だけなのか!?)。
一度は「そんな銭にならねー仕事は御免だぜ」と戦線離脱したハン・ソロがルーク援護のため颯爽と戻ってくるシーン。
ルーカス自身が「純粋に声質が似ている」という理由でキャスティングした森本レオの『いやっほう!』な掛け声よりも松崎の「はっはー!」な叫び声の方が(個人的には)腹落ちのする声でした。
後の日テレ再吹き替えでは村井國夫、堀内賢雄にとって代わられてしまいますが、私は松崎の下卑てやさぐれた中にも優しさのある声が好きでした(間違いなく俺だけだな)。
ついでなので、TV版吹き替え暗黒史を覗き見しておきましょう。
まずは、1979年の年末にTBSで放送された「ウェストサイド・ストーリー」。
マリア(ナタリー・ウッド)に大竹しのぶ、トニー(リチャード・ベイマー)に国広富之(松崎しげる繋がり?)、そしてベルナルド(ジョージ・チャキリス)に沢田研二、リフ(ラス・タンブリン)に尾藤イサオという布陣。
芸達者な面子のようにも見えますが、俳優としての演技と声優としての表現力は全く別次元のものだということを学ばせて頂きました(特に大竹しのぶ)。
そして、吹き替え暗黒史の横綱と言えば、なんと言っても1983年5月14日フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」で放送された「ブルース・ブラザーズ」でしょう。
ジェイク(ジョン・ベルーシ)をせんだみつお、エルウッド(ダン・エイクロイド)を小野ヤスシがアテるという「それもう身長差だけで選んだだろう?」なやっつけ感が堪りませんでした。
★松崎しげるの絶叫を聞け!
★松崎しげるの熱唱を聞け!
★ご参考~吹き替えにまつわるエトラトラ
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★本日のTV放送【20:00~BS松竹東急】