『2歳の時ね、妹が欲しいってママにお願いしたの。3歳の時、妹ができた。最初は泣いて眠るだけで一緒に遊ぶ事もできなかったけど、妹が2歳になったら楽しくなった。4歳の時は親友よ。でも5歳の時、妹は病気になったの。そして死んでしまった。その日から私は神様信じるのやめちゃったの』
話してるのは弁護士アリー・マクビール(キャリスタ・フロックハート)、聞いているのは白血病で余命いくばくもない少年エリック。
『ある秋の日、空を見上げたら見た事もないものが浮かんでた。飛行船よ。で、ママが私に言ったの。「神様よ」って』
勿論、飛行船が神様でないことは子供でも分かります。だからママはちょっとお話を変えました。
『神様が人間に飛行船を作らせたの。いつも見ている事を思い出させるために』
本日12月3日は「いつも見てるよ空からの日」。
制定者と制定理由は(割とどーでもいいので)割愛。日付は「い(1)つ(2)も見(3)てるよ」の語呂合わせ。
「いつも見てるよ空から」で思い出すものと言えば…。
「アリー my love/第2シーズン第13話・天使と飛行船」(1999年2月8日FOX放送/メル・ダムスキ監督)
ボストンの架空の法律事務所ケイジ&フィッシュを舞台に一癖も二癖もある連中が繰り広げる恋愛コメディ群像劇。
アリーが病院で知り合った白血病の少年エリック(ハーレイ・ジョエル・オスメント!)。
彼の依頼は「神様を訴えたい」。
今回アリーのパートナーになったのは、普段は居丈高で喧嘩っぱやい(アリーと敵対する事も多い)同僚のリン(ルーシー・リュー)。
相手取ったのは神様…ではなく、神の代理人。エリックの父が献金した教会、聖クリストファー病院。
神を訴えるというセンショーナルなニュースにマスコミは飛びつくだろう。教会が癌に冒されている信者の息子の薬代を払わないという事実にも。
ほとんど脅迫ですが、病院側が折れてエリックは新薬治療を受けられることに。
エリックはそれでも神様を信じる事はできないと言う。でも天使の存在は信じる、と。
しかし、新しい治療を受ける前にエリックは死亡。
強がってアリーに発破を掛けるものの病院外に出た瞬間泣き崩れるリン。
これも一種のギャップ萌え?
ひとり夜の街を彷徨うアリーの頭上に轟音。見上げれば飛行船。
その側面に輝く文字は『Just Looking(いつも見ている)』
その飛行船を飛ばしたのがリンである事を匂わせるラストカットも含めてルーシー姐さんの好感度爆アゲ回でした。
因みにシーズン3第21話で一瞬映る5歳のアリーを演じていたのはダコタ・ファニングでした。
はい、可愛い。
★飛行船と言えば…。