僕らはアフリカの大地を足取り重く歩いている。ひたすら、ひたすら。
アフリカの大地を…。
ブーツ、ブーツ、ブーツ、ブーツ、上げて下してまた上げて。
この戦争に除隊はない。
We're foot-slog-slog-slog-sloggin' over Africa
Foot-foot-foot-foot-sloggin' over Africa
Boots-boots-boots-boots-movin' up and down again!
There's no discharge in the war!
「28日後」「28週後」と来たので、次はてっきり「28ヶ月後」だと思っておりましたが、一気に歩幅を広げて「28年後」になってしまいました。
「28 Years Later(の予告編)」(2025年/ダニー・ボイル監督)
その惨劇が起きたのは10,228日前。
「日(Days)」は「週Weeks)」になり、やがて「年(Years)」に。
28年と言う月日は地上をこの世ならざるものに変えてしまいました。
難を逃れた唯一の場所。1本の道を残して外界と隔絶された小さな陸地。
そこを離れて狂気の大地に分け入る男が二人。
本編に使われているのかは不明ですが、予告編には全編に渡ってイギリスの詩人、ラドヤード・キップリング(1865年 - 1936年)の詩「Boots(ブーツ)」がフィーチャーされています。
「Boots(ブーツ)」は、第二次ボーア戦争中に南アフリカで行軍を強いられたイギリス陸軍歩兵の反復思考を想像したものだそうです。各行の最初の4語を2語ずつ読む速度で読むと、イギリスの歩兵が行軍するのに慣れていた時間を表すと言われています。
不思議な、しかし小気味良いテンポで朗読されるこの詩は、1915年にアメリカ人俳優テイラー・ホームズが録音したもの。
作戦もなく、目的もなく、ただ歩き続ける陸軍歩兵。一歩一歩着実に狂気へ。
出演はジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン、レイフ・ファインズ。
公開は2025年7月(日本はまだ未定)。
本作を起点とする新3部作構想が゛あるようで、次の作品タイトルは「28 Years Later Part II: The Bone Temple」だそうです。
新3部作構想と言うと、序盤(1作目)で景気よくすっ転んだ「エクソシスト 信じる者」を思い出して不安しかありませんが、そこはまあダニー・ボイルだし何とかしてくれることを期待しております。
★予告編はこちら。
★実は1作目より好きな第2作。
★何とかコケずに完走した新3部作。
★なかったことにされた大コケ新3部作。
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★本日のTV放送【21:00~BS松竹東急】