『ペット・セメタリー2が前作より良いわけないだろ!』
『ちゃんと観たら2倍はいい。エドワード・ファーロングとクランシー・ブラウンの大げさな演技が観られる。サントラも最高!アグレッシブな女性バンドの90年代頭のグランジがたっぷり12曲!トレイシー・ローズも3曲提供している!最高だろ!』
現在発売されている「ペット・セメタリー2」のサントラはオリジナル27曲+ボーナストラック9曲の36曲、トータルタイム75分58秒を1枚に詰め込んだ大変お買い得なものになっています。
トレイシー・ローズの曲は16曲目に収録されている「Love never dies」とかの事ですね。
登場人物の無意味な会話というのはホラーやカルトの枕として定番(成功例:「悪魔のいけにえ」「レザボア・ドッグス」)ですが、尺の半分近くを費やす必要はないよなあ。
上記の映画談義に関する部分だけは「おっ!?」となりましたが、そこ以外はホントどーでもよくて30分くらいは余裕で早送りしてOKです。
しました? ではクリスマスの惨劇を目撃しましょう。
「クリスマス・ブラッディ・クリスマス」(2022年/ジョー・ベゴス監督)
語呂が悪いですねえCHRISTMAS BLOODY CHRISTMAS(原題もこれ)。
Black Sabbathの「SABATH BLOODY SABATH」あたりのリズム感を見習ってほしいものです。
米国国防省がロボット・テクノロジーにつぎ込んだ金額は1兆$以上。そしてソウェル・ロボット・プロダクトはこの技術をご家庭で楽しめるよう、警備ロボ「ロボサンタプラス」を開発いたしました。
9万語以上の語彙を持ち、設計は軍用レベル。町中のサンタがロボサンタに代われば町の安全は保障されます。今週末にミッドランドモールとTWボンカーズで先行限定販売です!
…という鳴り物入りで発表されたロボサンタプラス。
国防省とソウェルの関係性も分かりませんし、軍用レベルのロボットを一般家庭向けに販売する理由も分かりません(一体幾らで販売する気なんだ!?)。
で、このロボサンタプラス、発売直前に設計上の不備が発覚してリコール決定。
即刻回収となりましたが、その前に狂っちゃった1台がクリスマスイブになまはげ化、斧を片手に殺戮行脚。冬の準備は薪割りから、とばかりに脳天から竹割り。正月前だが餅でもつこうか、とぺったんぺったん。
本作、当初は「悪魔のサンタクロース/惨殺の斧(SILENT NIGHT, DEADLY NIGHT)」のリメイク企画だったらしいのですが、何を間違えたか「ターミネーター」もどきに路線変更してしまいました。
終盤はしっかりお約束。
狂ったロボットものと言えば古くは「ウェストワールド」、隠れた低予算の佳作として「キルボット」なんてものがありますが、本作はロボット感が希薄すぎ。
なんせロボサンタが普通の役者さんなので、皮膚が人、動きも人。相当な重量がある設定のようですが、動きが人なので実に軽やか。T1000とは違うんだから、そこはちゃんと演技指導すべきだったんじゃないでしょうか。
おまけ
主役のおねーちゃんの部屋に飾ってあったポスターが気になったので調べてみました。
「ダークライド/連続ヒッチハイカー殺人事件」(1977年/ジェレミー・ホーナック監督)でした。劇場未公開ですが、ビデオ(VHS)は発売されているようです。
★本来はこういうお話になるはずだったオリジナルはこちら。
★実は先にリメイクされておりました。
★機械警備の暴走と言えば…
☜ランキング投票です。サンタさんを信じている人はワンポチを。
★本日のTV放送【20:00~BS松竹東急】