
『なんてドエライものが落ちてきたんだ…』
本日12月24日は、脚本家・伊藤和典氏の誕生日(おめでとうございます!)。
パトレイバーの生みの親(の一人)にして平成ガメラの生みの親(の一人)でありますが、私ら世代にとってはなんと言っても「うる星やつら」(の立役者)。
本日は、原作離れた伊藤氏の完全オリジナル、しかも前後編(AパートBパートぶち抜きではなく、2週に渡る続きモノ)という大作を。
「うる星やつら/第105話・スクランブル!ラムを奪回せよ!!|第106話・死闘!あたるVS面倒軍団!!」(1984年3月21日、28日放送/伊藤和典脚本、押井守他演出)
ディメンションスタビライザーの故障で睡眠中に墜落してしまったラムのUFO。
墜落先はあろうことか面堂邸敷地内。

睡眠カプセルが頑丈だったせいで怪我はありませんでしたが、衝突時の衝撃で記憶が…
『ラムさん、ご気分は?』
『ラム? それ、うちの名前だっちゃ?』
ラムのUFO消失!ジャリテンの通信に答えたのは何故か黒子(面堂の妹・了子のガード部隊)。
ラムが面堂邸に幽閉されていると踏んだあたるは終太郎に直接確認。が、終太郎はラムの返還を拒否。ラムさんが望まぬ以上、貴様に会わせるわけにはいかない。
『もし貴様に勇気と言うものがあるなら、自分でラムさんに会って確かめるが良い。ただし、これだけは言っておく。面堂邸の敷地内に一歩たりとも踏み込んだその時は、我が私設軍隊が総力を挙げて貴様を阻止する』

そぼ振る雨の中交わす静かなる奪還&阻止宣言。絵面も音楽もかっちょいい。
割って入るラム親衛隊、メガネ、パーマ、カクガリ、チビ。

共闘はしないと言いつつ、行動を共にするあたる。
面堂家正門を睨み据えるシーンで前編終了(初見の時は「うおお、そこで引きかよぉ!」)。

詰所の急襲に成功したあたるらは、二手に分かれることに。
メガネらはレオパルドⅠ-A4を鹵獲して進撃開始。
あたるはジェット・ヘリを駆って空から。

偶然、カーテンを開けたラムとあたるが窓越しに無言の再会(その後撃墜)。

メガネらの前には面堂戦車大隊が。
『進め進めぇ!敵陣に入れば同士討ちも起こせる!残骸を盾にもできる!行けぇ!』

しかし善戦虚しく一人またひとりと脱落(捕縛・投降)していく親衛隊。

戦闘ヘリのガトリング掃射を受けていたあたるを助けたのは、兄・終太郎を困らせることが何より好きな妹・了子。

了子の手引きでバイクを手に入れたあたるはマックイーンばりの有刺鉄線ジャンプ→V3ばりの爆炎踏破。

武家屋敷のようなところに逃げ込みますが、終太郎の爆弾投下で屋敷ごと消失。

一方のラム。誰かが自分を探している。名前はあたるというらしい。それは決して忘れてはいけない名前のような気が…。
黒子の手引きで爆撃を地下に逃れたあたるは、列車でラムが幽閉されている建物の眼前に渡された鉄橋へ。
最後の突撃をかますあたるに無情の集中砲火。その姿を垣間見たラム。
『あの人は!?』

吹き飛ばされるあたるを見て遂に…
『立って…立ってぇ!』
前半の静かな盛り上がりと、後半の広大すぎる面堂邸の敷地を縦横に使ったサバイバル戦。
画像を並べているだけで手に汗握っちゃう実に素晴らしいエピでした。
尚、本作を最後に押井守はチーフ・ディレクターを降板しています。
おまけ
「究極超人あ~る」に登場した「文芸部の伊東くん」とその彼女。

どう見ても、伊藤氏と当時二人三脚中の奥様だった高田明美様(「うる星やつら」「パトレイバー」「マリィミーマミ」等キャラデザ)でございます。
★ご参考~メガネが今回着ていたアーマーを初めて装着したのは…。
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