
本日2月8日は俳優・土屋嘉男と俳優/ナレーター・森山周一郎の祥月命日。
土屋氏は東宝特撮や黒澤映画では出ていない作品を探す方が難しい人ですが、名前を聞いてパッと顔が思い浮かぶ人は少ないかもしれません。
森山氏は(芥川隆行氏と並んで)その声の独創性において他の追随を許さないお方ですが、やはり顔と名前が直結している人は多くないかもしれません。
本日はお二人が夢の競演(?)を果たしたこの作品を。
「ウルトラマン/第18話・遊星から来た兄弟」(1966年11月13日TBS放送/野長瀬三摩地監督)
「シン・ウルトラマン」でも登場した“にせウルトラマン”ことザラブ星人登場回です。

残念ながら、土屋氏と森山氏が一つのアングルに収まるカットはありませんでしたが、お二人とも「博士」の役。
土屋氏は科特隊隊長ムラマツと近しい森田博士、森山氏はザラブ星人に催眠術を掛けられたイデ隊員を正気に戻すために電気ショック(電パチだ!)を施す村木博士の役でした。

東京を襲った謎の霧。その中には致死量の放射能が。
『このまま行けば東京は数時間以内に死の町になる』(森田博士)
そこに現れた自称「地球人の兄弟(ただし自分が兄で地球人が弟)」の宇宙人、ザラブ星人。

彼は友好の証として東京を覆う放射能の霧を一瞬で除去(マッチポンプなひとりイスカンダル)。
高い知能と文明を持った存在としてVIP待遇で迎え入れられたザラブ星人ですが…。
ザラブのお仕事は、星々を巡って原住民同士をいがみ合わせて自滅を誘い、その星を手に入れること。
そのために邪魔になるのが科特隊とウルトラマン。ならこの一方(できれば両方)を悪者にして争わせよう。
という訳で出現したのがニセウルトラマン。ハヤタを軟禁した上でウルトラマンに変装したザラブが街を破壊し、攻撃しようとしない科特隊を糾弾して組織内で孤立させるというクレバーな作戦です。

※左端にひとりだけいる若者が、本作の脚本を(監督と共同で)書いた金城哲夫氏です。
防衛軍を手玉に取ったかに見えたザラブの野望を砕いたのは何とホシノくん。
普段は「ウザイ」「うるさい」「鬱陶しい」ホシノくんですが、何故か今回は(今回だけは)お役立ち。
軟禁ハヤタを発見し、特殊素材の拘束具を涙で溶かし、ハヤタが本部に「忘れてきた」フラッシュビームを届けるという感謝状レベルの大活躍を見せてくれます。

にしてもハヤタよう…本部にフラッシュビームを忘れた来る(しかもホシノくんが見つけてしまうような場所に)ってのはどうよ?(リスク管理能力ゼロだな)
クライマックスは勿論、ウルトラマンVSニセウルトラマン。

第2話「侵略者を撃て!」(バルタン星人)、第22話「地上破壊工作」(テレスドン)の時もそうですが、ウルトラマンは夜景映えしますね。

余談ですが、何故か今回、フジ隊員を除く科特隊メンバー全員綺麗に刈り上げ状態(ついでに両博士も)。スタジオに散髪の出前でも頼んだのでしょうか?

タイミングの良いことに『ウルトラマン』の4Kリマスター版全39話が、昨日2月7日(金)よりNHK BS8Kにて放送されております。
★にせウルトラマンフィギュアあれこれ。
★ザラブ星人銀幕で大暴れ。
★本作の英題「BROTHER FROM ANOTHER PLANET」をタイトルにしたこちらも。
★本日のTV放送【21:00~BS-TBS】