
『神の敵、多すぎね?』
God has too many enemies?
『神の友達でいるのは楽じゃないな』
Being his friend is not so easy either.
魔女狩り、十字軍、ペスト、ソロモンの鍵、微妙に年代の異なる事象/アイテムを「ま、大体“中世”って事で」でまるっと一括り(Artistic Freedom!)。
「デビルクエスト」(2011年/ドミニク・セナ監督+ブレット・ラトナー監督)
監督が二人いるのは、セナ版にスタジオがダメ出しして一部再撮影になり、再撮影を担当したのがラトナーだったため(THE貧乏くじ)。
1235年、今日も魔女狩り大繁盛。3人を吊るして沈めて引き上げて。蘇らないよう祈りを捧げていたら3人のうちのひとりが…。

ちょっとだけ時が流れて1332年。十字軍の時代。
神の名のもとに斬って抉って貫いて。

先陣を切っているのはその日の成果(死体数)で夜の酒代どっちが持つかの賭けをしているベイメン(ニコラス・ケイジ)とフェルソン(ロン・パールマン)。
最初はノリノリで殺戮を愉しんでいた二人ですが、ものには限度というものが。
トリポリの包囲(1334年)、インブロスの戦い(1337年)、アルタハの戦い(1339年)と続くといい加減…。

1344年スミルナの戦いで女も子供も一般人も皆殺しな蛮行祭りを目の当たりにして『もうつきあってられんわ!』で戦線離脱。
とある村に辿り着いたら門の中はペスト蔓延地獄絵図。顔を隠して馬を調達。
今なら「こいつら脱走兵」とネットにUPすれば指名手配完了ですが、当時は人相書きすらなかった時代(そもそも十字軍に「脱走兵」という概念はなかったらしい)。二人が顔を隠して行動する理由なんかどこにも無いのですが、荷物の剣についている紋章から身元バレ。
逮捕されて連れて行かれたのはダンブロワーズ枢機卿(クリストファー・リー!)の寝室。
枢機卿もペストに倒れて虫の息。その死にかけ親父のいう事にゃ、
- このペスト禍はひとりの黒衣の女(魔女)がもたらした。
- 遠く離れたセヴラック修道院には魔導儀式の便覧である「ソロモンの鍵」の写本がある。
- そこに記されているおまじないを詠唱すればペストは消える。
- 黒衣の女は地下牢に幽閉している。魔女をセヴラック修道院まで連行して裁判にかけ、ソロモンの書で世界を救ってくれ。
おっさん、ペストで脳みそやられちまったんかい?と無神論者は考えますが、神の使いたちは至極真面目。
馬車に魔女の檻を積みこみ、魔女がペストの原因だと信じて疑わないデベルザック神父、ペストで妻子を亡くした騎士隊長エッカート、騎士に憧れる枢機卿の従者カイ、そして道案内役の詐欺師ハガマーを連れていざ出発。

果たして少女は本当に魔女なのか。
疑心暗鬼の中、山犬の襲撃やら朽ちかけた吊り橋やらの難関を攻略して辿り着いたセヴラック修道院。そこで待っていたものとは。

『この仕事が終わったら俺が生まれた渓谷を眺めたいな。お前は?』
『故郷に対する憧れはないな』
『じゃあ一緒に来い。俺の故郷を見せよう。そこで俺の先祖が酒を飲んだ館に座り、誰にも語れない話をしよう』
Then come with me. I will show you my home. And we will sit in the hall where my forefathers sat and drink ale. Tell tales few men have lived to tell.
『誰も信じない話をな』
And fewer still will believe.
この会話がフラグにならなければよいのですが…。
★ニコラス・ケイジで騎士と言えば…