
本日4月17日は漫画家・桑田二郎(旧次郎)先生(1935-2020)と脚本家・市川森一氏(1941-2011)の誕生日。
記念して、市川氏が脚本を執筆し、桑田先生が漫画でも取り上げたこちらのエピソードを。
「ウルトラセブン/第24話・北へ還れ!」(1968年3月17日TBS放送/市川森一脚本、満田かずほ監督)
北極圏の上空で防衛軍のパトロール機が操縦不能、民間の旅客機と正面衝突。
通信で使っていたコールナンバーはJA1304H。ウルトラ警備隊以外の所有機体は結構レア?

前代未聞の航空事故。事態を重く見た地球防衛軍はキリヤマ隊長に徹底した調査を依頼。
まずは激突機体と同一のコースをフルハシ隊員がホーク3号でトレスすることに。
出発直前にフルハシの母が北海道から上京。目的は実家の牧場を継がせるためにウルトラ警備隊を辞めさせて息子を連れ帰ること。

母の対応をダンとアンヌに頼んだフルハシは予定通り北極圏へ。
そしてやはり操縦桿が効かなくなるアクシデント発生。急遽、当該領空における民間機の飛行を差し止めましたが、300人の観光団を乗せた旅客機が吸い寄せられるように同軸線上に。
接触まで20分。進路変更が効かぬ以上ホーク3号は捨てるしかない。自爆360秒後でセットして脱出…できない!
操縦桿のみならず脱出装置も操作不能。自爆のカウントだけは着々と…。
『隊長!自爆を中止しなければフルハシ隊員の命が!』
『分かっている!自爆を中止したところでいずれホーク3号と旅客機は正面衝突するんだ!』
桑田版だと自爆装置も残時間0を指したまま不発。己の命と引き換えに300人の一般人を救う覚悟を決めていたフルハシは悶々。

キリヤマ隊長の判断で司令部に通されたフルハシ母が無線で交信。まもなく衝突という事情は伏せ、冗談飛ばして笑い合う母と息子。泣けるシーンなのですが、長いよ。いつまで笑ってんだよ(計ったら約24秒笑い続けていました。尺足りなかったのか?)。

ホーク1号でフルハシの後を追った(予定通り脱出できていれば回収作業に入る)ダンですが、途中で謎の怪光線(遠隔操作とか誘導電波とか)を発している灯台を発見。
ウィンダムを起動して様子を見させたら、灯台が放ったビームで電子頭脳が破壊されておバカウィンダムに。主であるダンに攻撃を!

とっととカプセルに戻せばいいのに、わざわざセブンに変身してお仕置き。投げ飛ばされて悔しがるウィンダム…って子供かよ。
いやそんな事よりフルハシだろ。旅客機だろ。何遊んでんだダン。今回、宇宙人(カナン星人)が人間サイズでアクションシーンが撮れないため、苦肉の見せ場だったのかもしれませんが、それにしても…。

セブンのビーム(リセット光線?)でよやく我に返ったウィンダムですが、再び灯台に攻撃されて行動不能。使えないにも程があります。
桑田版ではカナン星人たちとセブンの立ち回り(カナン星人の冷凍光線に追い詰められますが、熱光線系で逆転)がありますが、実写では絡みなし。
灯台はカナン星人のロケットが擬態したものでした。セブン出てきたら勝ち目ねーわと思ったのか、迷わず発射してカナンバックレ(桑田版では何と飛び立った瞬間自爆。潔いにも程があります)。
追いかけたセブンがワイドショットで粉砕しますが、飛び立った時に攻撃しろよ。飛んでる時間がもったいないだろ。
これでホーク3号、旅客機双方の操縦桿が効くようになり、ギリギリで衝突回避。自爆装置も2秒前で解除…ってちょっと待て。

すれ違ってから解除って事は衝突前の自爆は出来なかったって事じゃん。あとタイマー設置したのって「衝突20分前」だよな。360秒カウントダウンならとっくに爆発しているはずでは?
そもそもセブンがホーク3号抱きかかえて強制離脱すれば済んだ話じゃねーの?とかあれこれ考えてしまう(考察が捗る?←チガウ)市川脚本と満田演出でした。
結論、桑田版が一番良く出来ている。
★ウィンダム最期の雄姿とソフビに関してはこちらを。