
本日4月23日は円谷一監督(1931-1973。円谷プロ二代目社長)の誕生日。
「ウルトラマン」では第1話・最終話始め、要所要所を押さえてきた重鎮ですが、今回は最終回前週のこちらを。
「ウルトラマン/第38話・宇宙船救助命令」(1967年4月2日TBS放送/円谷一監督)
翌週にゼットンが登場してしまうので、印象的にいささか割り喰ったエピなのですが、見どころ満載。
長年謎とされていたQ星を探査している自動探査機プロスペクター。
その映像は宇宙ステーションV2を経由して宇宙局、更に科特隊本部へ。
突然の映像の乱れ。最後に映ったのは強烈な光を放つ「何か」。
以降、V2音信途絶。科特隊に下った宇宙船救助命令。
飛び立つ大型宇宙ロケット「しらとり」。最終回前週に新メカ登場!
回転する宇宙ステーションの中央軸にドッキングするしらとり。

おお、何か2001年っぽい、と思ったら「2001年宇宙の旅」の公開はこの翌年1968年。先取りしてるじゃないですか!
V2乗組員は全員例の閃光に視覚をやられて行動不能。加えて光電管のBMヒューズが切れていることが判明。既に原子炉が熱を持ち始めている。このままではステーションは24時間後に爆発してしまう。
交換用のBMヒューズはステーションにはありません。地球からデリバリーするとしても最低30時間は掛かります。
ここで「とりあえず全員しらとりに乗せて地球に戻ればいいじゃん」とか言う奴は科特隊員失格です。人もステーションも守るのが科特隊のMission。
そうだ、プロスペクターにはBMヒューズが3基搭載されている、ひとつは破損したが2つは無事だ。ダッシュでQ星往復できればギリ間に合う。
再びしらとりに乗り込んだ(フジ隊員を除く)メンバーは一路Q星へ。
新メカで宇宙へ。ステーションから時間制限付きでQ星へ。
Q星に着陸したしらとり(←垂直離発着できる)の腹部ハッチが開くと宇宙探索用万能タンク「スペースタンク」が。新メカのおかわりとは豪儀な。
立ちふさがる怪獣サイゴ。しかし、スペースタンクのキャビン上部に格納されたSNKミサイルで木っ端微塵。
プロスペクターまで50mの地点で徒歩に切り替えたイデ、アラシ。

アポロ11号が月面に着陸する2年前に宇宙服を着て岩だらけの惑星の地表を歩く人類代表イデ、アラシ。
プロスペクターからBMヒューズを取り出すことに成功はしますが、眼前には2匹目の怪獣、例の閃光の発射元、キーラが。
キーラの放つ殺人電光に目をやられてしまったアラシ。何とかスペースタンクに戻ったもののキーラの投げつける岩石がしらとりへの帰路を塞いでしまいました。
ハヤタが囮となっている間にムラマツとイデは徒歩で岩越え。まだ距離がある上に巨大な谷。徒歩ではとても。
ムラマツは背中の酸素ボンベの噴射で谷を飛び越えるというギャンブルに。
ハヤタはウルトラマンに変身してキーラに立ち向かいますが、八つ裂き光輪効かず、スペシウム光線効かず。両掌から放つ渦巻き状の光線でキーラを捕らえるとそのまま遠方に飛ばして爆破。

初お披露目の技ですが「ウルトラサイコキネシス」という凄い名前があるそうで。
一足先にしらとりでⅤ2に戻ったムラマツとイデは、BMヒューズを使ってⅤ2の爆発を阻止(大爆発5分前)、返す刀でハヤタ、アラシを救出したのでした。
地球、V2、Q星と目まぐるしく場所を変え、SF的絵面を先取り、新メカ、新技目白押し。
見せ場だらけ24分でした。
おまけ
基地に戻って文字通り「一服」するアラシ隊員。もはや再現不能な「昭和」のひとコマです。

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