
これまでも何度か「寂寞」で「寂寥」で「空虚」で「虚無」な風景を見せられてきましたが、今回は頭抜けて異質。
何でしょう、この心の隙間風。
「忍者と殺し屋のふたりぐらし/第5葉・ロボットと殺し屋のふたりぐらし」(2025年5月8日TOKYO MX放送/徳留夢奈、吉澤翠演出)
仕事の後始末が雑でなかなかランキングがあがらない、このはと同業の殺し屋兼科学者マリン。

互いに上がらぬ下位ランク、ちょっとしたシンパシーを感じていましたが最近何故か証拠残さず上り調子。調べてみたらくノ一と組んで仕事をしている。
あのくノ一が証拠を残さない特殊技能をもっているに違いない。ならば、強奪して自分のものにしてしまおう。ただ、このはが奪還に来たら面倒だ。気づかれないよう、ニセモノとすり替えておこう。
という訳で出来たのが「さとこ型自己学習AI搭載ロボ」ロボ子。
似てはいますが、見るからにロボ。触れば硬い冷たい。多分重い。味噌汁の味もちょっと落ちる。
しかし、何故かこのははこれに気づきません。ロボ子が催眠光線を出しているわけでも暗示をかけているわけでも光学迷彩による視認阻害をしているわけでも、勿論このは自身がボケかましているわけでもないのに、完全にロボ子をさとこちゃんとして認識。
いつもと変わらぬ光景。マリンに拉致られた先で監視映像を見ているさとこは大ショック!
何で気が付かないんですか!?
それは観ているこちらも同感。これはもう「相貌失認」のレベルを超えています。
あなたの目には何が映っているの?
いやしかし、一緒に仕事をすれば(ロボは死体を葉っぱに変える術を使えないから)嫌でも気づくだろう…と思っていたら、ロボ子は目からビームを出して死体を瞬間完全焼却(作ったマリンも想定外の新機能。流石、自己学習AI)。便利じゃん。

揚げ句、飛び出してきたホンモノさとこをニセモノ扱い。酷い、酷すぎる。
ロボ子はこのはのコンディションを察知して先回り対応ができる気配りを見せるわ、料理の腕も上げちゃうわ、里の刺客を見つけて返り討ちにしちゃうわの大活躍。
ただ、殺し方は切り刻む系スプラッター(過去イチ痛かったと思います)。

山中の仕事では現場離脱の飛行能力まで。

このはもホンモノには決して見せなかった優しさをみせて相思相愛。
一方、さとこはマリンと共同生活を。
食べた事のない洋食「クロックムッシュ」の作り方も覚え…。

マリンの仕事のお手伝い(マリンのターゲットを葉っぱに変える)をしたら、マリンのランキングも急上昇。

もう、このペアでいいんでね?
このははもう自分を必要としていない。さとこの心中を察したマリンが『もう帰ってもいいぞ』

喜び勇んでこのはの元に走ったら、これまで他人に聞かせたことのない「殺し屋を始めた、そして続けている理由」までロボ子に打ち明けちゃうラブラブカップルに。

それは私じゃない!と叫んでもニセモノとして殺意を向けられて…。
『ヤバイぞくノ一、2人対1人と1体とは言え、私は生身じゃ何もできない』
マリン、お前、今まで殺しの仕事どうやって完遂していたんだ?
しかし、この一言に現状打開のヒントが。「1体」⁉
『このはさん、見てください!』
ロボ子を一瞬で葉っぱに変えるさとこ。
『ロボットは人じゃなくてモノなんです! これで私がホンモノだって分かってもらえました?』

このはが心の内まで吐露したロボ子が今、葉っぱに。マリンが精魂込めて作り上げたロボ子が今、葉っぱに。
拾っても掬ってもロボ子は元には戻らない(ハンプティ・ダンプティみたいだ)。
『あ、そうだね…そっちが本物のさとこちゃん…』
家に戻るとキッチンには(このはに美味しいと褒められたから寸胴一杯にロボ子が作った)茄子の味噌汁が。
『捨てて新しいの作りましょうか?』
『いや…飲むよ…飲む』
ロボ子のいない部屋でロボ子が存在した唯一の証である味噌汁を飲む。

何だこのどうしようもない無力感(箸置きが葉っぱなのが追い打ちで悲しい)。
何か「怪獣使いと少年」を観た時のような殺伐とした閉塞感。
二人は元の鞘に戻れるのか、不安で仕方ありません。
おまけ
EDがロボ子バージョンに!(だから悲しいって!) マリンが生きているのでロボ子2号3号は作れるはずですが…。

頑張れ、マリン。一緒に仕事をすればランキングも上がるぞ。
★ご参考
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