
『松ぅ!ツラ見られた!こっちも生かして帰すな!』
本日5月27日は「背骨の日」。
日付は背骨を構成する骨の数「5127」を「5/27」と読み替えたことから。一般社団法人「背骨コンディショニング協会」が制定。
背骨の大切さを知るためには、背骨を外された時の痛みも知らないと。
「新・必殺仕置人/第1話・問答無用」(1977年1月21日テレビ朝日放送/工藤栄一監督)
前々作「必殺仕置屋稼業」最終回で市松(沖雅也)を護送中に取り流した廉(かど)で牢屋見廻りに格下げされた中村主水が定町廻りに大復帰。
島送りになる予定だった罪人・矢切の庄兵衛の牢破りを未然に防いだ功績を与力・筑波重四郎(岸田森!)が高く評価しての推挙。
真面目に生きてりゃ良い事もある。裏の仕事なんざ綺麗に忘れて働こう!と勢い込む中村の前に現れた過去の亡霊・念仏の鉄(山崎努)。
その亡霊が言う。
『昨日な。おめえの命がよ。80両で売れたんだよ』
『なんだって、おい!?』
昔と違い組織化された裏稼業。束ねているのは「虎」と呼ばれる新たな元締め(元阪神タイガース藤村富美男)。

各チームの代表者が出席する裏集会が「寅の会」と呼ばれる句会。ここで虎が記し読み手が披露する「挙句」が殺しのターゲット。
頼み人が用意した頼み料を上限に参加者が競り落とす仕組み。今回の挙句は…
『八丁の~堀に中村主水かな~』
息をのむ鉄。中村主水…だと?
「150両!」「140両!」「135両!」最安値は80両。
『ではこの命、80両で落札』
なんとシステマチックな。
鉄は仲間のおてい(中尾ミエ)、正八(火野正平)に小芝居打たせて主水を絵草子屋に誘導。
寅の会のメンバーがターゲットに接触するなど御法度中の御法度ですが、そこは昔のよしみ。
分からないのは、誰が、何のために、大枚叩いてまで主水の命を…。
『俺は昔な、赤井剣之介って男と組んで、仕事をしていた…。剣之介だけじゃねえ。野垂れ死にしてった昔の仲間を、俺の手にかけて死んでった連中のことも、俺はみんな忘れてた』
もう裏稼業には戻らないと言っていた主水ですが…
『この稼業にいったん手を染めたら、幸せなんてものはつかめっこねえ。来るなら来てみやがれ、叩っ殺してやる!』
落札組は主水と裏取引をしようとしますが死神(河原崎健三。かっちょ良すぎる!)に制裁されます(殺られたのは阿藤海←当時)。

『虎は取引を許さない…殺す!』
鉄のチームを急襲した他チームは綺麗に返り討ち(鉄の必殺背骨外し)×鋳掛屋・巳代松のハンドメイド火縄短筒。有効射程距離2間(1.1m。短い!)

復活レギュラーに新キャラ、新組織を手際よく紹介して事件の真相へ。正味45分とは思えない濃密な時間。流石、工藤栄一。
主水を的に掛けたのは矢切の庄兵衛の女、お兼(二宮・吉原炎上・さよ子!)でしたが、裏で糸を引いていた張本人は与力・筑波重四郎。
庄兵衛は盗んだ金を命綱に筑波と取引をしようとしたようですが、筑波は金と女を掠めた挙句、庄兵衛を遠島先で打ち首にしようとしていました(庄兵衛は主水の刀を奪いましたが、結局その刀で自害。不信すぎる展開にあれこれ調べようとした主水が邪魔になったので、庄兵衛を殺したのは主水って事にしてお兼を焚きつけ、寅の会を利用)。
『私はですね、世の中の仕組みというものが人間というものが、何もかも信じられなくなりました。私はこれから徹頭徹尾手抜きでいきます。仕事なんか一切しやしません。うすぼんやりの昼行燈で結構です』

豪快な太刀筋で筑波を屠る主水。やはり若い時の殺陣はいい。
主水らは庄兵衛が船着き場の水中に隠していた金(すげー大金!)を発見しますが、手にすることなく再び水中へ。
『俺はいらねぇぞ』
鉄も習って右手に持っていた最後の1枚を捨てますが、ちゃっかり左手に握っていた別の1枚を主水が目ざとく見つけてポイ。

『最初の1枚使った途端に磔になったんじゃ割りに合わねぇだろ!』
いいコンビです、テツ&モンド。
でエピローグ。自分が始末した筑波様の葬儀で手を合わせ、奉行所皆で出し合った香典からはちゃっかり1両抜く。中村主水ここにあり、な第1話でした。

★シリーズ最高傑作と言われる最終回はこちら。
★主水直近のパートナー、赤井剣之介(中村敦夫)との出会いを描いた「必殺仕業人」第1話はこちら。
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