
『娘のアソコは禁猟区よ』
(My daughter’s vagina prohibited.)
母の愛が詰まった名台詞だと思います。
「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」(2023年/ダニー&マイケル・フィリッポウ監督)
日本ではコックリさん、欧米ではウィジャ盤。オーストラリアでは霊能者の腕を固めて作った左手オブジェ。
蝋燭に灯りを灯してお出迎え。ご挨拶は握手から。そして一言。
『TALK TO ME』
唱えれば霊がこんにちは。来客は招き入れるのが礼儀作法。
『LET YOU IN』
お言葉に甘えて、と霊が体内に『お邪魔します』。
受け入れ限界は90秒。これを過ぎると居座ってしまう(らしい)。
降霊パーティで被験者になったミアは90秒を僅かに超えてしまいますが…。

冒頭で描かれる「居座られた者」の末路はなかなかにショッキング。
本当に霊界トリップなのか? 若者の90%は好奇心(エロいもの含む)でできています(推定値)。
周りの協力が必要な「こっくりさん」や「降霊術」と違い、手続きが簡単(握手と挨拶)。被験者は実体験者になるのでトリックの介入を疑う必要もありません。
ハッパの回し呑みのように次から次。1回体験した奴も2周目3周目。

流れでミアの親友ジェイドの弟ライリーも志願しますがまだ15歳なので(年齢制限アリなのか?)却下…されましたが情熱にほだされたミアが、
『じゃあ60…いや50秒なら』
と越権許諾。しかし降りて来たのは自殺したミアの母親。母との会話に我を忘れたミアが50秒のタイムアップを阻んで継続。やがて90秒の壁も超え…。
居座られたライリーは突如顔面滅茶ぶつけな自傷行為。どうやらライリーは霊たちの「玩具」として見初められてしまったようです。
以降、ミアの自分勝手な判断がことごとく裏目に出て破滅街道まっしぐら。
ラストカット見て「恐怖新聞」の最後を思い出してしまいました(まったく同じ感想を書き込んでいる人がいてちょっとびっくり)。

冒頭の格言(?)は、自分の留守中に自宅でパーティ開催を画策しているんじゃないかと疑ったジェイドの母が、ジェイドの恋人ダニエルに釘を刺した時のもの。
近年白眉な名台詞であったと思います。
おまけ
ミアの自宅の机の上にドーンと置かれていた「こけし」。何故こけし? オーストラリアはこけしブームなのか?(まさか妙な事に使っているんじゃ…)

余談
降霊の開始と終了に欠かせない「霊能者の腕を斬って固めた」という触れ込みの「手」との握手シーンで何故か脳内をスペクトラムの「ACT SHOW(アクトショー)←“握手しよう”の空耳を逆手に取った名曲」がリフレインしておりました。
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