
加地誠30歳、無職。バイトの募集はどれもこれも「明るく楽しく家庭的」。
接客? 無理、ゼッタイ。

目についたのは電信柱にガムテで張られた手書きの募集告知。
日給 8,000円
学歴経験不問
作業 トゥルボウ刈り取り

…トゥルボウ?
「トゥルボウ」(2012年/多田昌平監督)
登場人物2名。僅か19分のショートフィルム。
広告主の赤堀さんと車に工具一式積み込んで出発。
田舎道をひた走る。仕事の話は特にない…が右手の包帯が気にかかる。

着いたのは何が植えてあるわけでもない更地。何を刈り取るんだろう。
まずは土をほぐし、杏仁霜のような粉砂糖のような甘い肥料を地面にまぶす。
『トゥルはこれが好きでよぉ…』
え、生き物なの? 地中生物?

赤堀氏は楔のような金属棒を2本とりだすと、構えて鳴らしてカンカンカン。
何の儀式?
『よし、仕込みはこんなもんだ』
仕込み? 今のが?
鎌の扱い方を習って車の中で昼飯。喰い終わってふと見ると地面から何かが…。
まるでホワイトアスパラガスのようなものがうにゃーんうにょーんうやようん。

『お、出て来たか(何が!?)、なら、ぼちぼち準備すっか(何の!?)』
再び金属棒を構えてカーン! アスパラガスがピーン!と硬直。ダラッとなった所でまたカーン!カン!カン!カン!カン!
じ、地面が!

果たしてトゥルボウとは?
オチはSFにすることもホラーにすることもできたと思いますが、このある意味意表を突いた〆方は好感が持てました。
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★本日のTV放送【19:00~BS12】