
『もし、あの娘を傷つけられたら…ひとり残らず始末してやれ』
EVERY LAST ONE OF THEM…ひとり残らず。
怒り父ちゃん暴れ旅。
「ハンターVSハンター」(2021年/クリスチャン・セスマ監督)
アニメのバッタもんみたいな邦題ですが、片方のハンターは主人公の名前、もう片方が文字通り狩猟者。
要するに「ハンター君対追手のハンター」なんですが分かりにく~い。原題は冒頭掲げた「EVERY LAST ONE OF THEM」。
行方不明になった娘を探すマッチョなお父ちゃん、という建て付けは「ハードコアの夜」と被りますが、ジョージ・C・スコットの向こうを張るには本作のお父ちゃんポール・スローンはちいっと(いやかなり)見劣りのする見た目とキャラ設定。

どうも傭兵(雇われ特殊工作員)が本職のようなのですが、その凄みが伝わってまいりません。
絵に描いたようなB級アクション…の割りには周りを固めているのがマイケル・マドセン(兄。役名はビル)とリチャード・ドレイファス(元上官。役名はマーフィ)だったりするので、役者だけは(B級にしては)超豪華。

娘の所在を知っているのが、閉塞的でよそ者排除な田舎町を牛耳っているプランテーション経営者一族と確信したお父ちゃんは迷わず実力行使。

農園舞台に一人VS沢山という図式は「ランボー ラスト・ブラッド」。
宴たけなわな時にフラリと現場に顔を出すリチャード・ドレイファスは完全にランボーの自慢に来たトラウトマン大佐。
このドレイファスの立ち位置が良く分からないという脚本の弱みが一番の致命傷。
元部下を助けたいのか掴まえたいのか殺したいのかアシストしたいのか打ち合わせの上の行動なのかがさっぱり。
終盤なんか警察指揮してましたが、どういうポジションの人なんだよ。
最後まで観ると「ああ、そういう…え、そうなの?」(結局分からない)
因みにラスボスである農園経営者の妹を演じたタリン・マニング👇は2022年度のゴールデンラズベリー賞最低助演女優賞にノミネートされています。

「ラジー賞に相手にされていた」というのが一番の驚きでした。
★比べちゃいけないジョージ・C・スコットの娘探し。
★仕事を選ばないリチャード・ドレイファス。
★晩年はB級ばかりでしたがやはりマドセンと言えば。
★実はこっちの方がお話が被っている…
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