デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【また騙されてしまった】マッドロード マックス・フューリー【いっそ清々しい】

所詮アサイラム。でも25周年記念だし。ヴァーノン・G・ウェルズ出てるし。少しは気合が…

入ってませんでした。分かってたさ。

「マッドロード マックス・フューリー」(2024年/マーク・アトキンス監督)

途方に暮れる邦題ですが、原題も「ROAD WARS:MAX FURY」で、ほとんどそのまんま。

同じ監督が2015年に撮った「マッド・スピード(ROAD WARS)」のスピンオフ(出演者のダブリ無し。世界観だけ引き継いだ完全別物)です。

今から30年後というテキトー近未来。「生態学的災害により食物連鎖が崩壊し、資源を巡って世界規模の戦争が勃発」とかナレーションがさらっと流していますが、「マッドスピード」と地続きなら、生態学的災害ってのはゾンピアポカリプスを指します。

しかし、ゾンビは出てきません(人件費かかるからね…)。

誰もが期待(少なくとも想像)する“マッドマックス的カーアクション”ですがこれもありません。

国内版ジャケは盛りに盛って後方に巨大トレーラーとか写り込んでいますが勿論出ません(タイトル画像。右がオリジナル地味ジャケ)。それどころかカスタムカーと呼べる武装車両も出てきません。

冒頭の世界観の説明の時にそれっぽい車が走ってますが、これは「マッドロード」の使い回しです。


上段が本作、下段が「マッドロード」。でも出典はどちらも「マッドロード」

ゾンビの人件費も車両の改造費も惜しみに惜しんで作った「なんちゃってマッドマックス」。

とあるコミュニティ(リーダーはジェームス)に手を貸した(水が欲しいと言われたから調達してやった。ただし、その町の住民を皆殺しにした)シェーン・マッキントッシュ(ヴァーノン・G・ウェルズ←「マッドマックス2」のモヒカン野郎、「コマンドー」のベネット)が荒れ地に追放されるところからお話スタート。

どうも。ヴァーノン・G・ウェルズです。


荒野を支配しているのは無法集団ノーマッズ。シェーンもノーマッズが処分してくれるだろうと思っていたら、あっさり仲間に迎え入れられ、歓迎の花束の代わりに受け取ったライフルでジェームスを背後から狙撃。

5年後、ジェームスの娘二人(グレタ&ナオミ)の母親代わりサラと父親代わりイーゴンが、徘徊中のノーマッズに襲撃されて被弾(襲撃者は撃退)。

治療に必用抗生物質を(かつて同じコミュニティにいた)医者のドク・ネルソンに分けてもらうため、グレタとナオミはサラの車で荒野へ。

仲間からの連絡でそれを知ったシェーンが5年前のお礼参り敢行…という流れなのですが、ゾンビいない、改造車出ない、カースタント無い、銃撃戦ショボイで八方塞がり。

姉妹の対立と和解も薄っぺらくて寒い。低予算西部劇だと割り切って観るのが吉な作品です。


でも、フュリオサの真似👆だけはちゃんとします。

細かい所全部端折っちゃてるので、世界観(各集団の生活とか対立関係とか物資の調達方法とか)がまるで伝わってまいりません。どこまでもアサイラム。されどアサイラム。やっぱりアサイラムな一編でした。

 

★マーク・アトキンス監督作

 

★ポストゾンビアポカリプスのカースタント映画と言えば、

★一応「本家」も。

 

 

 

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★本日10月9日は「トラックの日」