デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【愛されている曲だなぁ】SMOKE ON THE WATER/大江戸の火消し【それは雅楽かプログレか】

早朝(7時前)のコンビニ。さて、出社後の朝飯は何にしようかと物色していたら、聞き覚えのあるフレーズがBGMで。

おっとこいつは「SMOKE ON THE WATER」

ロックの名曲をオーケストラアレンジすると大抵はスーパーの店内放送のような安い・薄い・響かない代物になってしまうのですが、これはちょっと大野雄二を思わせるジャズアレンジ。

なかなかに軽快で「いい感じ」。

オリジナル/出典は(説明するのも恥ずかしいですが)1972年発表のこちら。

MACHINE HEAD/DEEP PURPLE


SMOKE ON THE WATERは5曲目(B面1曲目)に収録。

もはや有名過ぎて秘話でも何でもありませんが、この曲の「誕生秘話」はこちら。

 


以来、この曲は様々なアーティストの手によって形を変え品を変え…。

KUWATA BANDは1986年に行われたツアーのOPでこの曲やってましたね。

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イアン・ギランがラッパーRAY SLIJNGAARDとコラボったバージョンは袋叩きにされた印象が強いですが、インパクトはありました。

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いや、インパクト一番ならやはりこれでしょうか。

「湖上の煙」by王様

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直訳です。A fire in the skyが「火の粉がパチパチ」…名訳だと思います。

が、しかぁし! インパクト真打はこちら。

常磐津節浄瑠璃を語る太夫と、三味線弾きで構成される三味線音楽の一種)でアレンジされた浄瑠璃版SMOKE ON THE WATER、タイトルは「大江戸の火消し」

弁財天詣でで琵琶湖に行った江戸の火消しが火事に遭遇(江戸から来ていた旅役者が裸火使って出火した)、出番とばかりに大活躍という内容。


あのイントロやソロが三味線で。サビには木遣りまで入って、バックはフルオーケストラが支える異色の編成(これはもうプログレと呼んで良いのでは)。

雅楽部隊が全員見事に無表情! 何とも不気あいや伝統芸能を背負う矜持が滲み出ています。

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2008年辺りにupされた映像のようですが、この企画、一体誰の音頭でどういう経緯で実現したのでしょう。

本家がモントルー・ジャズ・フェスティバルにゲスト出演した際に披露するジャズアレンジモードも(ジャズに敬意を表すと言うよりは「な、ジャズなんか簡単だろ?」な感じが出ていて)結構好き。

クラシック、ジャズ、ラップ、直訳、雅楽プログレ)…さて、次は何が来るんでしょう?(ファドとかどうでしょうね)

ジョン・ロード&ドン・エイリーのツインキーボード+スティーブ・モーズ&イングヴェイ・マルムスティーンツインギターによるSMOKE ON THE WATERが披露された2009年のDEEP PURPL来日公演レポはこちら。

 

 

 

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