デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【クアラルンプール爆砕】国家非常事態 首都爆破テロを阻止せよ【エレベーター内銃撃戦選手権】

マレーシアの首都、クアラルンプール連邦直轄領がテロの標的に。

迎え撃つマレーシア王立警察PDRM(Polis Diraja Malaysia)。


PDRMの敬礼は英国式(マレーシアはイギリス連邦加盟国)。

「国家非常事態 首都爆破テロを阻止せよ」(2023年/クロール・アズリー、フランク・シー監督)

この邦題だとどこの首都が爆破されるのか分かりませんが、上記の通りマレーシアの首都クアラルンプールです。

テロはまず資材の調達から。武器輸送列車に乗り込んだテロリストらが、警備員ぶち転がして最後尾の車両ごと強奪。

切り離した前車両にはお土産だとばかりに時限爆弾設置。列車はそのまま駅に入って大爆発。

これ👇が実行部隊のリーダー、ジョーなのですが、こいつ絶対、鈴木みのるを役作りのヒントにしていますね(マレーシアで日本のプロレスが見られるのかは分かりませんが)。


主人公のカリードが直情型突進タイプ(本人は直感に従っていると言っていますが、周りから見れば単なる厄ネタ)なので、このキャラを許せるかどうかで評価が変わってくるかもしれません。

基本、爆発と銃撃が主役なのでテロリスト側、警察側双方とも掘り下げは超テキトー。


テロリスト側に至っては主張も目的も不明(社会は弱者を云々みたいなステレオタイプの理由はある)ですが、大上段にテロの大義を語られても困るので、「壊したい人」対「阻止したい人」くらいの線引きでいいんじゃないかと思います。


爆発以外の見せ場は、テロリストのジョーと警察のカリードによるエレベーター内バトル。

本来アクションに不向きな閉塞的空間をどう利用するか。

カメラワークも含め工夫のしどころです。


折角なので、エレベーター内アクションの代表例をふたつほど。

まずは狭い空間をものともせず動き回る(絶対、本物のエレベーターより大きなセットでやっていると思いますが)流麗な「動」のアクション。

クローサー(2002年/コリー・ユン監督)

女刑事カレン・モクの2対1カンフー・バトル。


対して密集した中で足場を一切変えず、至近距離で撃ちまくる「動かざる」アクションで魅せたのが、

ソナチネ(1993年/北野武監督)

次々人が増えてほぼ満員のエレベーター。じっと押し黙った静寂を破って突然始まる銃撃戦。逃げ場無し、遮蔽物は肉の壁だけ。

死体だけが増えていく爽快無縁の殺伐絵巻は若き北野の真骨頂。


本作のエレベーターアクションは「クローサー」寄り。肉弾相打つ格闘戦でした。

んで本編の方はと言うと、逮捕されたテロリスト司令官を警察内部の裏切者が逃亡させて幕という恐ろしく尻切れなエンディング。

 


続編ありき、もしくは最初から2部構成という作りなのですが、続きはあるのでしょうか?

★ご参考

 

 

 

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爆弾設置場所サスペンスと言えば「フェイス/オフ」だよなーと思っていたら…

★本日のTV放送【19:00~BS12】