
『分からない事は何でも聞いてください。この国で知らない事はもうなくなる』
電話帳レベルの広くて浅いデータでも、これが視点を変えた他の名簿と繋がれば…。
さらに他の名簿と照合・突合・統合されれば。
全国民が丸裸になる。
「JOINT」(2021年/小島央大監督)
2年のお勤めを終えて出所した石神武司(山本一賢)は高崎にある解体屋で1年間働き「綺麗な」金を作って東京へ。
まずは地元の先輩に挨拶。指定暴力団「大島会」の構成員・今村一寿。
大島会は武闘派組員をまとめて破門して“近代化”の道を邁進中。
『金勘定の巧い奴ばかり出世してよ。昔気質は少ねぇんだよ』
部屋済みの頃から知っている広野結樹が破門された荒木のシノギを引き継いで専ら“電話詐欺”で喰っているという。
『ちょっと、目、かけてやってくれねえか』
電話詐欺に必要なものは「名簿」。卒業生名簿やゴルフ会員権、マンションの購入者リスト、小学生のデータも1件15円で出回っている。
ツテのある広告代理店から自社が広告を出しているECサイトの顧客データを入手。
これをブラシュアップするために向かったのが、移民を囲ってトバシ(犯罪組織が利用する携帯電話で、使用者と契約者が異なっているもの)を売りさばいている韓国の友人ジュンギの元へ。
ここでトバシ2台と中古スマホから抜いた数は少ないが密度の濃いデータを入手。
これらをベースに精度の高い「名簿」を作成。結樹に回して稼ぎの大きい電話詐欺へ。
これを足掛かりにクリーンなビジネス「投資」に着手。
投資先は社長不器用でにっちもさっちもいかなくなったITベンチャー「トライトン」。
トライトンが開発したのが、複数データベースの統合アプリケーション「TRITON」。

生まれたての赤ん坊「TRITON」が経験値を積んで成長する(精度を上げる)ために必要なもの「個人データ」。
それなら…。
ここに間接的とは言え石上が手を貸した大島会、大島会を破門された壱川が結成した壱川組、難民を守るためにジュンギが手を組んだ犯罪組織「流帑」が絡んで…。

全員無名と言っていいキャスト、主要メンバー数人が本作初演技、監督も長編初監督。
ぼそぼそした発声と録音バランスの悪さで台詞が滅茶聴き取り難いですが、良く出来た硬質なクライムストーリーだと思います(どことなく手触りが「3-4x10月」に似ているような…。)。
☜ランキング投票です。絶対、俺の情報流失しているだろ!?と思っている方はワンポチを。
★本日のTV放送【13:40~テレビ東京】