
1983年夏。「チネチッタ」など言う小洒落たシネマコンプレックスが開業する以前の川崎。
プータローとシャブ中患者と立ちんぼさんが景色を彩る街の映画館で私は押し寄せる客に翻弄されておりました。
川崎グランド1。映画街最大級の座席数を誇るメインシアター。掛かってるシャシンは、
「南極物語」(1983年/蔵原惟繕監督)

私のお仕事は所謂「モギリ」。当日券を「捥(も)ぎ」って、指定台紙に番号順に貼り付けていく単純作業ですが、同時にパンフやグッズの販売も(ワンオペでね)。
最終的には「パンフ」と「グッズ」で売上を分けなければならないのですが、そんな事情知ったこっちゃないお客様は「パンフとタロジロバッジとタロジロぬいぐるみください」とかのたまって万札出してきたりしやがります(お買い上げありがとうございます!)。
しかも集計後、売上が合わないと差分は自腹の鬼ルール。何とか捌いて分別集計したらパンフ2冊分足りない(2時間タダ働き決定!)。
『タロもジロも大っ嫌いだぁ!』
ここに見回りにやってきた先輩が「お疲れ~」とか言いながら、台紙貼付前の半券を麻雀牌かき混ぜるようにわっしゃぐっしゃ。あ~テメー通し番号順に並べておいたのに~(泣&怒)。
という長い前フリで本題。本日12月14日は「南極の日」。
1911年(明治44年)の今日、ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと4人の隊員が世界で初めて南極点に到達しました。
南極と言えば「基地」ですが、恋とか料理人とか興味ないので、曼荼羅畑的南極基地を思いつくままご紹介しましょう。
まずは南極にロケット噴射口を建設、その推力で地球の軌道を地軸に沿って移動させるという奇想天外SF「妖星ゴラス」(1962年/本多猪四郎監督)。

美術班が気合と魂を込めて500坪のスタジオに組み上げた特大南極基地に痺れましょう。

続いて人類の種の保存を掛けた南極基地が登場する「復活の日」(1980年/深作欣二監督)。

パンデミックで絶滅オープンリーチの人類が最後に逃れてきた安住の地、南極。しかし、そこに絶滅した大国同士の無人の喧嘩のとばっちりが…。
『南に行くんだ…南には仲間がいるんだ…』

〆は御大にお願いしましょう。「遊星からの物体X」(1982年/ジョン・カーペンター監督)
「何か」が起こって壊滅したノルウェー南極基地。生き残ってアメリカ基地に辿り着いた1匹の犬。地獄の始まりです。

ギレルモ・デル・トロが監督する予定だった「狂気の山脈」。実現すれば恐らく最高の南極映画になったであろうに「プロメテウス」という悪貨に駆逐されてしまいました。諦めるのはちと悔しいので、タイミングを見計らって製作再開してほしいものです。
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