元来、地上波に比べてレートの緩いアメリカのケーブルテレビ用に作ったにも関わらず、
「全米放映禁止」(多分自粛)×「日本映倫審査拒否」
という栄冠をダブル受賞した三池崇史の「いつもの」作品。
「インプリント~ぼっけえ、きょえてえ~」
(2005年/三池崇史監督)
一番引っかかったであろう拷問シーンの一部をカットしたW0W0Wバージョンで鑑賞したのですが、あはははは、こりゃそーゆー問題じゃないですね。
クリスチャンベルトみたいなキリスト教原理主義がはびこっている地域なんかで放送したら偉い事になります。自粛正解。ってか駄目、絶対。
日本語訛りの英語が公用語となっている(外国の植民地という裏設定のある)明治時代とおぼしき日本のとある離れ小島。
将来を誓った小桃という遊女の行方を追っているアメリカ人記者に、顔が半分引きつった遊女が語るぼっけえ(すっげー)きょうてえ(怖い)話。
酒飲んで暴れてる男の喋り方に聞き覚えがあるなと思ったら、やっぱり木下ほうかでした。DV夫演らせたら世界一ですね、この人。
原作者、岩井-岡山女-志麻子が、女拷問人をノリノリで怪演。
「バスケットケースかよ!」なオチはちと驚きましたが(カルト狙い?)、にしても工藤夕貴よくこの仕事受けたなあ。