デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

恐怖の報酬【追悼:ロイ・シャイダー】

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ロイ・シャイダー昇天。75歳。

燻し銀、でございました。

ジョーズ」のマーティン・ブロディ署長役が有名ですが、1本選ぶならこれ。

「恐怖の報酬」(1977年/ウィリアム・フリードキン監督)

クルーゾー監督が53年にイブ・モンタン主演で撮った同名映画のリメイクですね。
南米の油田で発生した大火災を消し止めるために、ニトログリセリンを運ぶ男たちの物語です。

油田までは広がりたいだけ広がるジャングル。
加えてこのニトロ、「賞味期限切れ」のため僅かな衝撃でも大爆発という暴れん坊。

運ぶのは「ちょっと訳あり」で南米の奥地に流れてきた荒くれ4人。
報酬は大金+偽造パスポート。

サントラ(写真)を担当しているのがタンジェリン・ドリーム
3台のシンセサイザーが紡ぐシンプルなリフレインが張り詰めた画面を更に緊迫させておりました。

クルーゾー版とは異なるエンディングとロイ・シャイダーの自嘲気味の笑顔が印象的でした。劇場公開版では。

で後日、ビデオで確認したら、何と劇場版のエンディングの後に重要な1カットが追加されており、この1カットのためにまるっきり違う結末になっておりました(ランニングタイムも劇場公開版より30分長い)。

どうやらこれがディレクターズカット版のようです(国内版DVD早く出してくれえ!)。

ロイ・シャイダー、晩年にもう1発かましてほしかったですねえ。

 

★ご参考 

mandarabatake.hatenablog.com

 

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