デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

CASSHERN

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「たったひとつの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体、鉄の悪魔を叩いて砕く、キャシャーンがやらねば誰がやる!」

禁を破ってデビルマンに触れてしまったので、ついでに「お友達」のこいつもやっつけちゃいましょう。

「CASSHARN」(2004年/紀里谷和明監督)

オリジナル版(TVアニメ)は環境破壊をテーマにしたじめっと暗いお話でした。

「地球の環境を守れ」とプログラムされた思考型アンドロイドBK-1が「地球の環境保全?ああ、人類皆殺しね」という実にクレバーな結論に辿り着き、アンドロ軍団を率いて人類に宣戦を布告します。

キャシャーンはBK-1を造った天才科学者東光太郎博士の息子・鉄也が、父の名誉と人類を守るために人の肉体を捨てて生まれ変わった「新造人間」。

冒頭のナレーションはオリジナル版に使われていたもの。

CASSHERN」の予告編にはこのナレーションが使われておりました。

「おお、分かってんじゃん」と思いましたが本編観てびっくり仰天。

オリジナルの要素はビタ一文汲み取られておりませんでした。

まあ、ススムちゃん役の子役以外役者が出ていなかった「デビルマン」に比べれば、一応役者が出ているという長所はあります。

キャシャーン」だと言われれば腹も立ちますが、「ブレードランナー」にかぶれた素人が自宅のパソコンで作った自主プロモだと思えば許せないこともないこともないと言えないこともありません(?)。

ただ「デビルマン」は呆れ怒り虚脱しつつも観ることができますが、CASSHERNは睡魔との壮絶な戦いを覚悟しないと観る事ができません。

いやもうホント退屈。不眠症の方は眠剤がわりに使われると良いと思います。