デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ヘルレイザー(ヘル・レイザー)

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『究極の快楽を与えてやろう・・・』

ピンヘッドのガレージ・キットを紹介して本家を無視という訳にはまいりません。

ヘルレイザー(1987年/クライブ・バーカー監督)

その箱を開くと究極の快楽が手に入るというパズル・ボックス「ル・マルシャンの箱」

しかし、究極の快楽とは永遠の痛みの事なのでした。

ある男が、パズル・ボックスに魅了され、これを解いてしまいます。
すると、顔中釘だらけでレザーに身を包んだこの世の者とは思えない(実際、この世の者ではない)変態男たちが多数出現。

フックのついた鎖が四方八方から飛んできて、哀れ男は八つ裂きの刑。素っ晴らしい!

時代が時代なので、CGなんてものはなく、光学合成も実にちゃちいのですが、地獄の入口に佇む魔道士らは一服の画のような美しさ。

冒頭で八つ裂きにされた男が自分の兄の血を引き金に、中途半端に再生し、ぐっちょりぐちょぐちょな状態で産声にも似た叫びを上げる所なんかホント芸術的美しさです。

DVDは大昔にはあったようなのですが、今は廃盤。
新宿の輸入版ショップに頼み込んで北米版を取り寄せてもらいました。

無駄にシリーズ化されちゃってますが、アラン・スミシー扱いになっちゃった4作目まではそこそこ楽しめる仕上がりになってます。